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MotoGP日本グランプリ、ジャック・ミラーが独走で今季初勝利 Moto2は小椋藍が3勝目

ジャック・ミラー選手(Ducati Lenovo Team)が今季初優勝

ドゥカティ、KTMが強さを見せたMotoGPクラス

 2022年9月25日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)で「2022 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL日本グランプリ」の決勝レースが行なわれた。

 MotoGPクラスはジャック・ミラー選手(Ducati Lenovo Team)がもてぎのレースベストラップを更新し、今季初勝利。日本人ライダーは中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)が20位に入り、長島哲太選手(HRC Team)と津田拓也選手(Team SUZUKI ECSTAR)はリタイアに終わった。

小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)がMoto2クラス優勝。今季3勝目

 Moto2クラスは小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)が今季3勝目。日本人ライダーが日本グランプリで優勝したのは2006年、Moto2の前身であるGP250時代の青山博一選手以来16年振りとなる。Moto3クラスは佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)が3位表彰台を獲得した。

MotoGP

MotoGPのレーススタート

 MotoGPクラスはポールポジションのマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)がオープニングラップでポジションを落とし、早々にジャック・ミラー選手(Ducati Lenovo Team)とホルヘ・マルティン選手(Prima Pramac Racing)というドゥカティファクトリー&ドゥカティサテライトの2台が逃げる形に。

 その後ろをミゲル・オリベイラ選手(Red Bull KTM Factory Racing)、ブラッド・ビンダー選手(Red Bull KTM Factory Racing)のKTM 2台とマルケス選手が追う。が、ミラー選手は後続を次第に引き離すと、中盤にはほとんど独走状態となり、もてぎのレースベストラップを更新しながら今季初優勝を果たした。

ジャック・ミラー選手(Ducati Lenovo Team)はレースベストラップも1分45秒198で更新した

 年間ランキングをリードするファビオ・クアルタラロ選手(Monster Energy Yamaha MotoGP)は8位。ランキング2位につけていたフランチェスコ・バニャイア選手(Ducati Lenovo Team)はラストラップで転倒を喫し、ポイント差が18に広がった。

 中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)は21位フィニッシュ。長島哲太選手(HRC Team)は10周目に転倒し、リタイア。津田拓也選手(Team SUZUKI ECSTAR)は12周目、マシンから炎が上がり自らコースオフして同じくリタイアとなった。

MotoGPクラス表彰式
レースを21位で終えた中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)
転倒リタイアとなった長島哲太選手(HRC Team)
レース中盤でマシンが炎上しマシンを止めることになった津田拓也選手(Team SUZUKI ECSTAR)

Moto2は小椋選手優勝で年間ランキングは2位に

Moto2クラス優勝、小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)の走り

 予選14位の小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)は、オープニングラップで一気に8つポジションアップ。序盤、トップを走っていたアロン・カネト選手(Flexbox HP40)らが転倒したことで先頭争いに加わり、13周目にトップに立つと、そのままゴールして今季3勝目。日本GPでも初勝利となり、年間ランキングではトップのアウグスト・フェルナンデス選手(Red Bull KTM Ajo)に2ポイント差に迫った。羽田太河選手(Pertamina Mandalika SAG Team)は17位。

Moto3

 ポールポジションからスタートした鈴木竜生選手(Leopard Racing)は、佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)ら4台とトップグループを形成するも、5ラップ目に転倒しリタイア。その後は佐々木選手がトップグループでつばぜり合いを繰り広げ、日本GPでは自身初となる3位表彰台を獲得。年間ポイントランキング4位を堅持した。

 山中琉聖選手(MT Helmets - MSI)は8位。鳥羽海渡選手(CIP Green Power)はオープニングラップでクラッシュ後、ピットインして復帰するも先頭から3ラップ遅れの21位でレースを終えた。濱田寛大選手(Rivacold Snipers Team)は4ラップ目に転倒リタイアとなった。

3位表彰台の佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)
Moto3クラス表彰式

MotoGP 決勝レース順位表

順位ライダー(チーム)
1ジャック・ミラー(Ducati Lenovo Team)
2ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Factory Racing)
3ホルヘ・マルティン(Prima Pramac Racing)
4マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
5ミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Factory Racing)
6ルカ・マリーニ(Mooney VR46 Racing Team)
7マーベリック・ビニャーレス(Aprilia Racing)
8ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)
9エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing MotoGP)
10マルコ・ベッツェッキ(Mooney VR46 Racing Team)
20中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
DNF津田拓也(Team SUZUKI ECSTAR)
DNF長島哲太(HRC Team)

Moto2 決勝レース順位表(上位10名+日本人ライダー)

順位ライダー(チーム)
1小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)
2アウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)
3アロンソ・ロペス(Beta Tools Speed Up)
4ジェイク・ディクソン(Shimoko GASGAS Aspar Team)
5ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)
6トニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)
7ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)
8アルベルト・アレナス(Shimoko GASGAS Aspar Team)
9ボ・ベンドスネイダー(Pertamina Mandalika SAG Team)
10フィリップ・サラック(Gresini Racing Moto2)
17羽田太河選手(Pertamina Mandalika SAG Team)

Moto3 決勝レース順位表(上位10名+日本人ライダー)

順位ライダー(チーム)
1イサン・ゲバラ(Autosolar GASGAS Aspar Team)
2デニス・フォッジャ(Leopard Racing)
3佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)
4セルジオ・ガルシア(Autosolar GASGAS Aspar Team)
5ダビ・ムノス(BOE Motorsports)
6ディオゴ・モレイラ(MT Helmets - MSI)
7ジョン・マクフィー(Sterilgarda Husqvarna Max)
8山中琉聖選手(MT Helmets - MSI)
9アンドレア・ミグノ(Rivacold Snipers Team)
10リカルド・ロッシ(SIC58 Squadra Corse)
21鳥羽海渡選手(CIP Green Power)
DNF鈴木竜生選手(Leopard Racing)
DNF濱田寛大選手(Rivacold Snipers Team)