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F1日本GP予選、フェルスタッペンがフェラーリを0.01秒差で破りポール獲得 母国GPの角田選手は13位
2022年10月8日 18:48
10月7日~9日の3日間にわたり、「2022 Honda F1日本グランプリ」が鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)において開催されている。8日15時からは予選が行なわれ、日曜日の決勝レースに向けたグリッドが決定した。
予選でポールポジションを獲得したのは、ホンダがレッドブルに供給しているパワーユニットを搭載したマックス・フェルスタッペン選手(1号車 レッドブル・レーシング・RBPT)、2位はシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)、3位はカルロス・サインツ選手(55号車 フェラーリ)となった。
期待の日本人ドライバー角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・RBPT)は、チームメイトのピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・RBPT)の17位を上回る13位となり、初の母国レースを13番グリッドからスタートする。
序盤からフェラーリとレッドブルががっぷり四つ、角田選手はチームメイトを上回りQ1突破
1日中雨が降り続いた前日とは異なり、8日の天候は、くもり時々晴れという状況。気温こそ20℃前後とあまり上がらなかったが、雨とは無縁の1日になった。
午前中に行なわれたフリー走行3回目(FP3)では、マックス・フェルスタッペン選手がトップタイムをマークし、シャルル・ルクレール選手とカルロス・サインツ選手が続くという結果に。予選やレースでレッドブルとフェラーリの争いになると予想された。
フリー走行3回目の前には、現在アルファタウリで角田裕毅選手のチームメイトであるピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・RBPT)が2023年からアルピーヌF1に移籍することが発表されている。空いたアルファタウリのシートには、イタリアGPで印象的な代役デビューを果たしたニック・デ・ブリース選手が座ることも同時に発表され、2023年の角田裕毅選手のチームメイトとしてF1フルシーズンを戦うことになる。
2023年のシート20のうち18までが決定し、残るはハースの1つとウイリアムズの1つとなった。
15時から行なわれた予選では、Q1からレッドブルとフェラーリががっぷり四つという形になった。1回目のアタックでフェルスタッペン選手、サインツ選手、ルクレール選手、そしてもう1台のレッドブルとなるセルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・RBPT)という順に。この2チームの戦いになっていった(ただし、後にフェルナンド・アロンソ選手が4位に上がる)。
注目の角田裕毅選手は12位に。チームメイトのガスリー選手は17位とQ1で脱落となったこともあり、母国GPでチームメイトの前のグリッドを獲得した。
フェラーリ2台を僅差で破ったフェルスタッペン選手。ホンダ後援の日本GPでポールを獲得
Q2も状況は同じで、レッドブルの2台とフェラーリ2台が上位を占めた。フェルスタッペン選手とフェラーリの2台はQ1で利用したユーズドタイヤで、当初はトップ3を占めるタイムをマークしており、結局そのタイムが10位以内のタイムとなりタイヤをセーブした状態でQ3まで進む状況となった。
ペレス選手は2回目のアタックで2つめの新しいソフトタイヤセットを投入することでトップタイムをマークしてQ3へ進んだ。
Q1を突破した角田選手だが、Q1でチームメイトのガスリー選手ともども訴えていたブレーキ問題が解決せず、無線で何度もチームに改善を訴えていた。状況は改善せず、新しいソフトタイヤを投入した最後のアタックでタイムアップはしたものの、13位にとどまり、Q2で脱落となってしまった。これにより角田選手は初めての母国GPを13位のグリッドからスタートすることになる。
Q3ではフェルスタッペン選手とフェラーリの2台による激しいポールポジション争いが展開された。1回目のアタックでは、フェルスタッペン選手が1分30秒224というタイムをマークし、ルクレール選手に0.253秒の差をつけてトップに立った。しかし、直後のスローダウンラップの130Rで、フェルスタッペン選手は後ろから来るタイムアタック中のランド・ノリス選手(4号車 マクラーレン・メルセデス)に譲ろうとして、逆にノリス選手の進路をふさいでしまうことになってしまう。ノリス選手は芝生の上を通って辛うじて避けたが、この件はセッション終了後に審査されることになってしまった(後に審議後、フェルスタッペン選手に対して譴責処分が下り、グリッド降格などのペナルティは科されなかった)。
最後のアタックで、その件で動揺したのかフェルスタッペン選手はタイムを更新することができなかったが、ルクレール選手も、サインツ選手もタイムを縮めたものの、それぞれ0.01秒差、0.057秒差と僅差で上回ることはできず2位、3位のまま。ペレス選手もタイムは縮めたものの、同様に順位を上げられず4位のままで予選を終えた。
その結果フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得した。2位はルクレール選手、3位はサインツ選手、4位はペレス選手。5位は8位になったチームメイトのフェルナンド・アロンソ選手(14号車 アルピーヌ・ルノー)を久々に予選で上回ったエステバン・オコン選手(31号車 アルピーヌ・ルノー)、メルセデスの2台はルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)が6位、ジョージ・ラッセル選手(63号車 メルセデス)は8位に終わった。
日曜日の決勝レースは14時にスタートが予定されている。スタート時には雨は降らないが、決勝レーススタート後から16時までの間に90%の降水確率という予報が出ている。雨が降り出す時刻によっては荒れたレース展開になりそうだ。
決勝レースでフェルスタッペン選手が優勝し、同時にファステストラップ・ボーナスポイント(1点)を獲得すると、ほかの選手の結果によらず2022年のドライバー選手権のタイトルが決定する。それだけに決勝レースでは、フェルスタッペン選手のチャンピオンが決まるかどうか、大きな焦点となりそうだ。
F1第18戦日本グランプリ 予選結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | Q1 | Q2 | Q3 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング RBPT | 1分30秒224 | 1分30秒346 | 1分29秒304 | 13 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分30秒402 | 1分30秒486 | 1分29秒314 | 13 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分30秒336 | 1分30秒444 | 1分29秒361 | 13 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング RBPT | 1分30秒622 | 1分29秒925 | 1分29秒709 | 15 |
5 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 1分30秒696 | 1分30秒357 | 1分30秒165 | 18 |
6 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分30秒906 | 1分30秒443 | 1分30秒261 | 20 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 1分30秒603 | 1分30秒343 | 1分30秒322 | 15 |
8 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分30秒865 | 1分30秒465 | 1分30秒389 | 19 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ・メルセデス | 1分31秒256 | 1分30秒656 | 1分30秒554 | 15 |
10 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 1分30秒881 | 1分30秒473 | 1分31秒003 | 18 |
11 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 1分30秒880 | 1分30秒659 | - | 11 |
12 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ・フェラーリ | 1分31秒226 | 1分30秒709 | - | 12 |
13 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ RBPT | 1分31秒130 | 1分30秒808 | - | 15 |
14 | 24 | ジョウ・グアンユー | アルファロメオ・フェラーリ | 1分30秒894 | 1分30秒953 | - | 12 |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 1分31秒152 | 1分31秒439 | - | 12 |
16 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウイリアムズ・メルセデス | 1分31秒311 | - | - | 6 |
17 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ RBPT | 1分31秒322 | - | - | 9 |
18 | 20 | ケビン・マグネッセン | ハース・フェラーリ | 1分31秒352 | - | - | 6 |
19 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ・メルセデス | 1分31秒419 | - | - | 6 |
20 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 1分31秒511 | - | - | 8 |