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日産、EV普及に向けた「CLEAN STAND」発表会 足柄SA/岡崎SAでEV向けの環境に優しい洗車サービス展開
2022年10月26日 17:51
- 2022年10月26日 開催
洗車サービスと鳥羽周作シェフが監修したオリジナルドリンクの提供も
日産自動車は10月26日、NEXCO中日本(中日本高速道路)との「GREEN PASS」プロジェクト第2弾として、EV(電気自動車)の充電時間を価値ある体験に変えていく「CLEAN STAND」発表会を開催した。
「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」という政府の表明や世界的な脱炭素、電動化の流れの中、EV普及に向けた取り組みがさまざまに実施されている。日産は2010年に「リーフ」を発売して以降、「アリア」「サクラ」を発売するなど、電動化車両と電動化技術の普及促進に向け積極的に取り組んでいる。
ただ、日本のEV普及率は2020年の約0.9%から約3.0%に増加しているものの、まだ高い普及率とは言えない状況ということもあり、EVがより受け入れられやすい環境を用意することでEVの普及を推進したいと考えた。その一環としてNEXCO中日本とタッグを組み、日産以外のブランドも含めた全EVオーナーのカーライフを一層プレミアムなものとし、EVに乗ること、EVを選ぶことの価値を高めるためのプロジェクトとしてEVオーナー優遇サービス「GREEN PASS」を開始した。
「GREEN PASS」プロジェクトの第1弾として2022年2月~3月にEVオーナー専用の特別な空間や特典を提供したが、今回は「EVをきれいに。地球もきれいに。」をコンセプトにEVの充電時間を有効活用した洗車サービスを提供。提供場所は東名高速道路 足柄SA(サービスエリア/上り)、新東名高速道路 岡崎SA(上り)となっており、足柄SAでは10月27日~11月9日、岡崎SAでは11月17日~11月30日の期間限定で実施される。
提供される洗車サービスは地球環境に配慮したものとなっており、洗車のプロ集団「機動洗車隊」とコラボし、水をほぼ使わないことで大量の水資源を節約することができるものとなっている。洗車には石油溶剤や化学研磨成分などを一切含まない、地球にやさしい100%天然成分を使用した特殊液剤を使用しているという。
また、EVを充電している間にオーナーがくつろげる「EVオーナー限定ラウンジ」を用意し、ミシュランガイド東京2022掲載店「sio」の鳥羽周作シェフが監修したオリジナルドリンクが無料で振る舞われる。
なお、洗車サービスについては日産のEVのみならず他ブランドも受け付けているが、オフロードを走ってきたような泥がかなり付着した車両、フルラッピングの車両、マット加工の車両については対応不可となっている。
多くの高速道路ユーザーと一緒に将来の地球環境を考える場
「GREEN PASS」発表会では、日産自動車 日本マーケティング本部 ディビジョンゼネラルマネージャーの増田泰久氏、NEXCO中日本グループ 中日本エクシス 代表取締役社長の三宅広通氏があいさつを行なうとともに、後半のセッションでは俳優の小雪さんが登壇して今回の取り組みについて紹介した。
増田氏は2022年にリーフ、アリア、サクラというEVがそろい踏みしたことで「日産のみならず、日本の自動車業界においてもターニングポイントになると確信している」と述べるとともに、「日産はEVの販売台数11年連続ナンバーワンを誇り、EV市場をリードする日産として着実に実績を積み重ねてまいりました。これからも日産の技術力でEVの時代を加速させていき、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。日産は、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げています。2030年度までにグローバル市場において、15車種のEVを含む23車種の電動車を導入、電動車のモデルミックスを50%以上とすることを目指します。電動車両のラインアップ拡充と、その普及を通じてさらなるCO2削減を目指すとともに、フォーアールエナジーとの共用により、EVバッテリの二次利用を中心としたビジネス開発にも取り組んでまいります。EVのリーディングカンパニーである日産だからこそ実現できるEV社会の貢献を目指していくとともに、全てのEVオーナーの皆さまに豊かなカーライフを届けてまいります」とアピール。
また、今回の取り組みについては「GREEN PASSは“地球とクルマと体をクリーンに”をコンセプトに、2つの取り組みを実施いたします。1つ目のCLEAN STANDは、その名の通り洗車をする場所で、他がやらることをやる日産のチャレンジ精神で、ただの洗車ではなく環境に配慮した洗剤を使って汚水を出さず、そして皆さまの愛車のボディに優しい洗車をご体験いただく機会を作らさせていただきました。サステナブルな洗車をぜひご体験ください。2つ目は充電、洗車中におくつろぎいただけるゲストスペースとしてEVオーナーズラウンジを用意いたしました。こちらはCLEAN STANDをご体験いただいたお客さまのみならず、洗車を体験しないEVオーナーでもオリジナルドリンクのテイクアウトが可能となっております」と解説した。
一方、三宅社長は今回のプロジェクトに参加できたことを光栄に思うと述べるとともに、「私たちNEXCO中日本グループの役割は安全を第一に優先し、安心・快適な高速道路空間を24時間、365日お届けするとともに、電気自動車の普及に合わせた高速道路での急速充電設備の整備、更新を進めております。昨年度までに、管内の111か所のSA/PA(パーキングエリア)に合計120基の急速充電設備を整備してまいりましたが、EVの普及が急加速した今年度以降も着実に整備の更新を進めるとともに、1基で複数台の充電が可能となるマルチコネクトタイプの充電器を取り入れていくなど、充電待ちの解消に努めてまいります」。
「同様に、前回のプロジェクトでは東名高速の海老名SA 下りを会場としておりましたが、大変多くのEVユーザーさまからご好評をいただきましたことから、今回のCLEAN STANDのプロジェクトでは東名高速道路 足柄SAと新東名高速道路の岡崎SAの合計2会場に増やしました。これにより、関東圏だけではなく、中部圏のEVユーザーの皆さまにもご参加いただけるようになったことが前回との大きな違いとなります。足柄SA 上り線は、東京から約100kmの雄大な富士山が望める自然豊かなSAです。宿泊施設や高濃度炭酸泉の温浴施設を完備するなどゆっくりとご休憩いただける設備がありますし、弊社管内でも指折りの集客力を持っております。一方、岡崎SAは名古屋から約30kmで、東海地区最大級のSAです。名産の八丁味噌やお土産品が充実し、上下線一体型システムのため終日お客さま方でにぎわっています。こちらも緑が豊かで、上り線側の商業施設の外観は周辺の森に生息するコノハズクがモチーフになっています。両SAの共通点は、集客力の高さと自然の豊かさです。本プロジェクトの目玉となるプレミアムな洗車体験を通じて、より多くの高速道路ユーザーの皆さまと一緒に将来の地球環境を考える場として最適であると考え、今回の会場とさせていただきました。今回のプロジェクトへ参加を通して、日本の脱炭素の動きがますます加速することを祈念します」と、プロジェクトへの参画理由などについて語った。
イベント実施概要
・CLEAN STAND:足柄SA上り
開催場所:足柄SA上り EV充電スポット 駐車スペース
実施期間:2022年10月27日~11月9日 9時~17時(16時30分最終受付)
※天候や混雑状況により営業時間が変更になる可能性がある。
実施内容:EVオーナー専用の洗車サービスの提供
※洗車サービス提供はクルマの状態によって対象外となる可能性あり。
特設サイト:https://ev2.nissan.co.jp/EV/GREENPASS/
・CLEAN STAND:岡崎SA上り
開催場所:岡崎SA上り EV充電スポット 駐車スペース
実施期間:2022年11月17日~11月30日 9時~17時(16時30分最終受付)
※天候や混雑状況により営業時間が変更になる可能性がある。
実施内容:EVオーナー専用の洗車サービスの提供
※洗車サービス提供は、クルマの状態によって対象外となる可能性あり。
特設サイト:https://ev2.nissan.co.jp/EV/GREENPASS/