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日産、GT4仕様の市販レーシングカー「Nissan Z GT4」をSEMAショー2022で初公開

2022年11月2日 公開

22万9000ドル(3320万円)

SEMAショーで公開された「Nissan Z GT4」

 日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は11月2日、アメリカのラスベガスで開催されている世界最大級のアフターパーツトレードショー「SEMAショー」にて、「Nissan Z」をベースとしたカスタマー向けのレース車両「Nissan Z GT4」を公開した。オプション装備とスターターキットを含んだ工場出荷価格は22万9000ドル(3320万円)。

 今回SEMAショーで初公開した「Nissan Z GT4」は、日産/NISMOのヘリテージとモダンさを融合した特別なカラーリングを採用。ボンネットのデザインは1970年代のレーシングカーのカラーリングを想起させるもので、日産のゼッケンナンバー「23」を昇る太陽をイメージした赤い円の中に配置。

 また、リアに向かってボディカラーは日産/NISMOのアイコニックな赤から黒へと変化し、リアクオーターパネルにはかつての「240Z」や「フェアレディZ」のエンブレムをモダンにデザインし直した新しい「Z」のロゴを配している。

 NMCのNISMO Racing事業部は、日本およびアメリカでのテストや実戦走行を重ね、プロからジェントルマンドライバーまで、幅広いレベルのドライバーにZらしいダイナミックでワクワクする走りを楽しめるよう、GT4仕様のNissan Zを開発。

 同車のデビューイヤーとなる2023年シーズンは、アメリカで開催される「SRO Pirelli GT4アメリカシリーズ」と、日本の「スーパー耐久シリーズ」に参戦を予定するパイロットカスタマーチームに車両を供給し、NISMOがサーキットでのテクニカルサポートを行なうとしている。

 また、現在参戦を考えているチームや一般ユーザーにも、2023年半ばより受注を開始し、2024年シーズンから順次車両を供給する予定という。

 日産のスポーツカー担当グローバルプログラムダイレクターであるマイケル・カルカモ氏は、「Nissan Z GT4をレーシングドライバーやファンの皆さんにお披露目することができて、大変うれしく思います。先週もアメリカでテストを行ない、2023年シーズンに向けた準備を着々と進めています。今後も各チームと話し合いを続け、世界中のサーキットでZが注目される存在になることを期待しています」と語っている。

主要諸元

ボディサイズ:4380×1870mm(全長×全幅)
重量:1410kg(※)
エンジン型式:VR30DDTT
総排気量:2997cc
最高出力:450HP(※)
最大トルク:600Nm(※)
ホイール:前18インチ×10.5J/後18インチ×11J
(※)SROの決定する性能調整によっては変動の可能性あり