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日産、ニスモパーツを装着した新型「Z」をSEMAショー2022で初公開

2022年10月28日(現地時間) 発表

ニスモパーツを装着した新型Z

 日産自動車は10月28日(現地時間)、11月1日~4日(現地時間)にラスベガスで開催される「2022年SEMAショー」にて、NISMO(ニスモ)チームが制作した2023年型日産「Z」とパフォーマンス志向のNISMOアクセサリーパーツを展示すると発表した。

 新型Z用パーツは、2011年の日産GTアカデミーでチャンピオンに輝き、その後、日産やクリス・フォースバーグ・レーシングで成功を収めたレーシングドライバーのブライアン・ハイトコッター選手の意見を取り入れて開発したというリニアレーススプリングシステム、伸側減衰力調整機能、車高調整機能を備えたツインチューブ式の「NISMOコイルオーバーサスペンションキット」をはじめ、「NISMOアジャスタブルスタビライザーキット」「NISMOサスペンションコンポーネント(リアミッドリンク、リアロアキャンバーリンク、リアトラクションアーム、エンドリンク、フロントアッパーアーム、フロントアウタータイロッドエンド)」など足まわりパーツを多数開発。

 さらに、「NISMOビッグブレーキキット(ブレーキパッド、フロント/リアローター、フロント/リア6ピストンキャリパー、ステンレス製ブレーキライン)」も開発し制動力を向上。ホイールは、フロント19インチ×9.5J、リア19インチ×10.5Jの「NISMO LM-RS1」を装着。軽量な鍛造ホイールで、カラーはどんな車体色にもマッチするブラック、アンスラサイト、ブロンズのセミグロス仕上げを用意。タイヤはフロント255/40R19、リア285/35R19で、ブリヂストン「RE71RS」を装着する。

鍛造ホイール「NISMO LM-RS1」
NISMOビッグブレーキキット

 V型6気筒3.0リッターツインターボエンジンには、CAD設計により吸入流速を速めるベルマウス(テーパー状)デザインを内部に採用した「NISMOコールドエアインテーク」を装着するほか、純正比148%の容積を確保することで、サーキット走行などでの性能維持に貢献する「NISMOパフォーマンスヒートエクスチェンジャー(ラジエター)」を採用。ボディ剛性を高める「NISMOストラットタワーバー(プロトタイプ)」も装着している。

NISMOコールドエアインテーク
NISMOラジエターキャップ
NISMOストラットタワーバー(プロトタイプ)

 また、「NISMOストリートツインディスククラッチ&フライホイールキット」は、純正のペダルフィーリングを維持しながら、800PSのパワーと750lb-ft(約1016Nm)のトルクにまで対応可能という。

 さらに、「NISMOカーボンファイバーエクステリアミラーカバー」「NISMOフューエルフィラーカバー」「NISMOキックプレート」「NISMO GTチタンシフトノブ」「NISMOカーボンファイバーステアリングトリムキット」「NISMOエンジンカバー」「NISMOクーラントエキスパンションタンク」「NISMOオイルフィラーキャップ」なども装着している。

NISMOカーボンファイバーエクステリアミラーカバー
NISMOフューエルフィラーカバー
NISMOキックプレート(スカッフプレート)
NISMO GTチタンシフトノブ

1300PSのフォーミュラ・ドリフト大会用マシンも展示

Chris Forsberg選手の走行シーン

 また、SEMAショーのブースでは、これまでフォーミュラ・ドリフト大会で3度の優勝経験を持つChris Forsberg選手の最新ドリフトカーで、1300PSを発生する「2023年型日産Z」も展示。

 フォースバーグ・レーシングチームは、過去にドリフト競技で「370Z」を使用していたが、今回新たに日産およびNISMOと協力して最新のドリフトカーを製作。フォースベルグ・レーシングチームは、日産「GT-R」に搭載されているV型6気筒のVR38DETTツインターボエンジンを大幅に改良し、1300PSまでパワーアップ。また、フォーミュラ・ドリフトに参戦するために、シャシーやボディも大幅に改良し、安全装備も追加している。

フォーミュラ・ドリフト大会に参戦している2023年型日産Z

 同車は2022年4月に開催された「フォーミュラ ドリフト Streets of Long Beach」でデビューしていて、Chris Forsberg選手はフォーミュラ・ドリフト2022年シーズンにおいてランキング6位で活躍。イベント当日ブースでは、サインや写真撮影にも応じる予定という。

Chris Forsberg選手と1300PS仕様の2023年型日産Z