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アルパイン、フローティングBIGX11に取り付け車種が増えた新製品「XF11NS2S」が登場 DIY装着もやりやすい構造に進化

2023年2月8日 発表

フローティングBIGX11 XF11NS2S が登場

 アルパインは2月8日、カーナビゲーションシステムの新製品「フローティングBIGX11 XF11NS2S」をZoomウェビナーで発表した。11型画面のフローティング構造で、取り付け部を1DINとし装着可能車種を大幅に増やしたことが特徴。実勢価格は19万8000円。

 フローティング構造の11型画面は「フローティングBIGX11」として展開しているが、既存の「XF11NS2」は筐体部分が2DINサイズというだけでなく車種別の専用取り付けキットを必要とするなどしていた。

XF11NS2Sの位置付け
仕様比較

 今回登場した「XF11NS2S」は、シンプルモデルとして筐体部分を1DINとして汎用性を高め、装着可能車種はアルパインによれば100車種以上。DIYで取り付ける人にもやりやすい構造になったとしている。ただし1DIN化でCD/DVDドライブは非搭載となった。

 また、フローティング構造のディスプレイ部分は、前後位置で3か所、上下位置で5段階を、取り付け後でも調整可能となっている。

1DIN構造を採用
特徴の1つは11型の大画面
スマートフォンとも連携可能
HDMI CECに対応
取り付け車種が拡大
100車種以上に対応
ディスプレイの前後位置調整
ディスプレイの上下位置調整が可能

 大画面で高精細の11型WXGA液晶やナビゲーションなどそのほかの機能については既存の「XF11NX2」とほぼ同等で、ナビゲーション中の信号カウントダウン機能なども搭載する。ただし、「XF11NS2S」では地図更新が3年間に1回のみとなるなど異なる点もある。

 これまでも特徴であったスマートフォン連携機能では、Apple CarPlayのワイヤレス接続にも引き続き対応、ケーブルで接続することなくスマホ連携が可能になる。接続設定も一度しておけば、あとは自動接続してスマホをポケットなどに収めたままでも利用が可能。

フローティングBIGX11 XF11NS2Sの特徴
Apple CarPlayのワイヤレス接続ができるのは市販カーナビでは唯一という
ワイヤレス接続はエンジンONで自動接続
カーナビの信号カウントダウンガイダンス

 ウェイクワードなしに音声操作できるボイスタッチ機能に加えてAmazon Alexaの音声認識も使え、目的地設定や車外カメラの操作といったもののほか、Amazon Alexaの仕組みを使って音楽再生や、天気予報を表示させるなども可能。さらに、HDMI CMCに対応し、HDMIのケーブル経由でHDMI接続した機器の操作も可能となっている。

Amazon Alexaの音声操作も可能
HDMI CECでHDMI接続した機器の操作も可能
ウェイクワードなどなしに利用できる

 なお、「XF11NS2S」でCD/DVDドライブが搭載されない点ついては、アルパインでは、配信のサブスクリプションサービスの利用者が2022年末で3300万人を超え、レンタルDVD店がこの10年で3分の2に減少し、CD/DVDといったメディアから配信サービスへと変化している点を挙げている。

 その一方で、「朝の情報番組など、これまで同様にリアルタイムに最新情報を取得できる地デジも視聴したいというニーズは、依然根強くある」として、音楽や動画を配信で楽しむ環境変化があったとしても、地上デジタル放送を楽しみたいという人へ、地デジの受信機能は残したとしている。