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トヨタ、新型SUV「グランドハイランダー」を米国で世界初公開

2023年2月8日(現地時間) 発表

海外展開しているハイランダーの上位モデル「グランドハイランダー」を発表

 トヨタ自動車は2月8日(現地時間)、海外で展開しているSUVモデル「ハイランダー」の上位モデルとして、3列シートの新型「グランドハイランダー」を世界初公開した。「XLE」「Limited」「Platinum」の3グレードが設定され、価格と販売開始日は今夏以降に発表予定。

 新型グランドハイランダーは、TNGA-Kプラットフォームをベースに、小旅行からロングドライブまで幅広く対応するアクティブなファミリークルーザーモデルで、キャビン内の収納スペースや大人用の広々としたスペースの3列目シートを搭載。さらに3列目後方にスーツケース7個を収納できる広い荷室を備えたほか、シートを倒すと約2775Lのスペースが現れる。

新型「グランドハイランダー」

 フロントはハイランダーのフォルムを踏襲しながらも、台形ハンマーヘッドグリルや20インチホイールによって全く新しいデザインを採用。ボディと同色のリアピラーは、路上で見たときに3列シート車である堅牢さと実用性を表現し、サイド面はドアからフェンダー、フロントタイヤ、リアタイヤまでシームレスに流れ、シンプルかつ躍動感のあるデザインを表現したという。さらに、ハイブリッドMAX搭載モデルは、専用のフロント&リアロアバンパーを設定し上質に仕上げている。

 インテリアは広々としたデザインを採用し、インストルメントパネルにはソフトパッドを使用し、ドアトリムにはウッド調の装飾を施し、機能的なトレイ形状でシームレスにつないでいる。また、中央の低い位置に配置された頑丈なコンソールは、精巧に作られたソファーのような印象を与え、快適なリビングルームのような空間を表現。インパネ上部はドアトリムまで続くフォルムで広がりがあり、運転席・助手席独立のアームレストを採用することで、コンソールリッドの開閉に関わらず使用できるようにしている。さらに、上質なレザーのステッチワークが、モダンで洗練されたエレガンスな内装に仕上げているほか、運転席10Way、助手席8Wayの本革シートを設定。また、ハイブリッドMAX専用として、ブロンズカラーをアクセントとしたウルトラスエード本革シートも設定されている。

1列目シート
USBポート
1500W電源
11スピーカーのJBLプレミアムオーディオ システムも設定

 操作系は操標準装備の12.3インチマルチメディアディスプレイを中心に構成され、ワイヤレス充電器、2つのUSBポート、3つのカップホルダー(うち1つは大きなウォーターボトルを収納可能)を装備。また、助手席側には、小型のバッグを収納できるポケットを設けたほか、アームレストを使用したままコンソールカバーの開閉が可能なスライド式コンソールカバーを採用し、ドライバーと同乗者の使い勝手を向上させたとしている。さらに助手席側のダッシュボードには、USBポートや充電中のコードをすっきりと収納できるトレイを装備し、助手席の使い勝手も高めている。

2列目シート
3列目シート

 2列目シートは、エアコン操作パネルと左右独立したUSBポートをコンソールエンド上部の手の届きやすい位置にまとめて配置。また、ベンチシート仕様ではセンターアームレストにカップホルダーを、キャプテンシート仕様ではリアコンソールにカップホルダー、スマートフォン収納スリット、マルチパーパストレイを装備するほか、ドアトリムには多目的トレイとウォーターボトル収納が追加された。

 3列目シートは、デッキ側に個別USBポート、スマホ・タブレット端末収納スペース、2つのカップ&ボトルホルダーを設けつつ、さらに乗降時に使用するサポートグリップと、降車時に使用するハンドサポートスペースを設け、乗降性を向上。

スーツケース7個を収納できる3列目シート後方
シートを倒せば約98立方フィート(約2775L)のスペースが現れる。

 そのほかにも、ステアリングヒーター、電動格納ミラー、フロントと2列目のシートヒーターとベンチレーション、1500Wの電源コンセント、ハンズフリー電動バックドアなども利用可能としている。

パワートレーンは3種類を設定している

 パワートレーンは、バランスのとれた2.4リッターターボ(FF/AWD)、効率性に優れた2.5リッターハイブリッド(FF/AWD)、パフォーマンスを追求した362PS/400PSのハイブリッドMAX(標準AWD)と、前輪駆動(FF)、全輪駆動(AWD)の3種類を設定。さらに、3つのモード(マッド&サンド、ロック&ダート、スノー)を備えたマルチテレインセレクトをAWDとハイブリッドMAXに設定し、オンロードとオフロードの走破性がさらに高められている。ハイブリッドMAXを搭載し5000ポンド(約2.2t)の牽引力を備えたことで、グランドハイランダーはトヨタ史上最もパワフルなミッドSUVとなっている。

 トヨタマーケティンググループ副社長のLisa Materazzo氏は、「3列シートの居住性を重視した中型SUVのニーズは確実にあり、グランドハイランダーは究極の選択肢となります。この3列シートモデルは、ハイランダーのレガシーを全く新しい空間へと導くと同時に、電動化を実現するというわれわれの約束を守るものです。ハイランダーは2006年にこのセグメントで初めてハイブリッドパワートレーンを搭載したモデルであり、グランドハイランダーは、われわれの電動化のリーダーシップをさらに拡大するものです」と述べている。