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BMW、新型「XM」日本初展示 BMW Mの歴史とラグジュアリーの世界観を体感できる「FREUDE by BMW」3月4日オープン
2023年3月3日 19:54
- 2023年3月4日~4月4日 期間限定オープン
- 入場料:無料
ビー・エム・ダブリューは3月3日、3月4日~4月4日までの期間限定で開設するポップアップ・エキシビション「FREUDE by BMW - CONNECTED THROUGH TIME」のオープン記念プレスカンファレンスを実施した。
会場では今年1月に日本法人に就任した長谷川正敏新社長があいさつしたほか、Xシリーズ初のM専用モデル新型「XM」の国内初お披露目と紹介、ポップアップ・エキシビジョン開設の背景や狙いなどの説明が行なわれた。
長谷川社長は、アンベールした新型XMを眺めながら「XMは日本初公開になります。Mのパワーとラグジュアリーを融合させたモデルとなっていて、クルマを運転するだけでなくBMWというブランドと伝統を、もっとも感じられる1台だと確信しています」と紹介。また、「2020年以降、日本だけでなく世界中でいろいろな難局に直面しているが、プレミアムな商品やサービスに対する考え方や需要は今も確実に残っていて、最近も2桁台で需要が伸びているという現状を踏まえ、今回はラグジュアリーブランドとユーザーのタッチポイントを増やすために、このポップアップ・エキシビジョンを開設した」と説明。
続けて施設の名称にある「FREUDE(フロイデ)by BMW」とは、「BMWがもたらす歓び」という意味で、これから有名アーティストやアパレルショップなどとコラボレーションしながら、ラグジュアリーブランドを広めていくと企画の方向性を解説。また同時に、BMW Mブランドの歴史、今後の向かう方向性も感じてもらえる場にするため、会場内には1978年製の初代Mモデルの「M1」も展示、そこからトンネルのような造形物を通って、最新型の「XM」へとつながるレイアウトにしていて、長谷川社長は「これがまさに“CONNECTED THROUGH TIME”、時と時をつなぐというのをイメージしています」と会場内の配置のこだわりについても語った。
ファッションやアートと融合する「FREUDE by BMW」
続いてブランドマネジメント本部の遠藤克之輔本部長が登壇し、ポップアップ・エキシビション「FREUDE by BMW - CONNECTED THROUGH TIME」の概要説明を行なった。
4月4日までの期間限定となる施設だが、遠藤氏は「ファッション、アート、ミュージック、そしてフードと特にライフスタイルにおける新しいラグジュアリーの観点から、フロイデ(歓び)をより具現化し、BMWの世界観を楽しんでもらうコンセプトで始まった」と紹介。
会場内はBMWの歴史に触れることもメインテーマの1つとのことで、入口には長谷川社長が触れた世界に約400台しかない貴重な1978年製のM1だけでなく、ミュンヘンにある博物館から出してきた1973年製の「3.0 CSL」や2003年製の「M3 GT2」、2006年製の「ザウバーF1マシン」に装着されていたステアリング、さらにレーシングスーツなども展示したという。
また、原宿をはじめ国際的に有名で、ストリートだけでなくラグジュアリー層にも人気があるという、時代を反映するファッションを追求している「GR8(グレイト)」とのコラボレーションが実現。さらに、いけばな「草月流」とのコラボも同時に進行していて、屋内には新型「XM」のウインドウモールディングなどに使われているアクセントカラーのゴールドと同じ色の竹を使った巨大アートオブジェが展示されている。
3月13日~18日に開催される「楽天ファッションウィーク」とのコラボも予定していて、楽天ファッションウィークに参加したファッショニスタや海外からもファッショニスタを「FREUDE by BMW」に招いて、一緒にBMWの世界観を楽しむイベントを開催するという。
また、施設の2階はアートギャラリーになっていて、「東京アートフェア(3月10日~12日開催)」とコラボして、東京アートフェア参加アーティスト7人が「BMW」や「XM」にインスパイアされた作品を展示。そのほかにも2階のギャラリースペースは、「渋谷区未来デザイン」「プライベートアートギャラリーツアー」「瞑想×サウンドバス体験」「ヨガクラス」などなど、いろいろなコラボレーション企画を予定しているという。
日本初公開の新型「XM」も展示中
最後はブランド・マネージメントディビジョン シニアマネージャー プロダクト・マネジメントのフス・カール・秀樹氏が、日本初披露となった新型「XM」の解説を行なった。XMは1978年にデビューしたM1以来となるM専用車の第2弾で、初のM専用SUVモデル。
秀樹氏は「BMWにはすべてのモデルにアルファベットと数字の3文字の開発コードがあり、このXMは『GO9(ジー・オー・ナイン)』で、個人的に1桁の数字で最大で、究極の「きゅう」でもあることから、XMにとてもふさわしいと感じている」と紹介。そして、「BMW M」と「Xシリーズ」と「ラグジュアリー」の3つの要素を融合した先進的なモデルであるという。
外観については、スプリットヘッドライト、ボンネットのパワードーム、ダブルバーデザインを採用したキドニーグリル、さらにグリルを囲むイルミネーションにより圧倒的な存在感を実現したという。ロングホイールベースシルエットが特徴で「X7」よりも全長は7cmほど短いが、ウィンドウまわりをゴールドのアクセントで囲むことで力強さとダイナミックな印象を与えたほか、リアも縦2段のヘキサゴナルデザインのデュアルエキゾーストテールパイプが迫力を増している。
パワートレーンは最高出力360kW(489PS)/5400-7200rpm、最大トルク650Nm/1600-5000rpmを発生するV型8気筒 4.4リッターBMWツインパワー・ターボガソリンエンジンに、第5世代のBMWeドライブテクノロジーを採用した電池容量29.5kW/hの、最高出力145kW(197PS)/7000rpm、最大トルク280Nm/100-5500rpmを発揮するモーターを搭載し、システムトータルでは最高出力480kW(653PS)、最大トルク800Nmを誇るPHEVモデル。0-100km/h加速は4.3秒をマークする。また、EV走行も約90km可能と言う。
インテリアでは、コクピットは最高級のメリノ&ヴィンテージスタイルレーザーを採用し、インパネにはカーボンファイバーを取り入れ、Mモデルらしさも強調。後席は「Mラウンジ」というコンセプトで、ソファのような座り心地や一体感のあるプリズムルーフとイルミネーションによってパーソナルスペースを実現。内装は「ディープ・ラグーン」「サキール・オレンジ」「ブラック」「シルバーストーン」の全4色の設定で、ボディカラーは標準メタリックが4色、M専用カラーが3色の計7色。ホイールは標準の23インチが2種類と、22インチホイールも設定される。価格はボディカラー、内装色、ホイールの種類を問わず、2130万円のワンプライスで日本では初めての設定という。