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【第50回東京モーターサイクルショー】BMW Motorrad、新型「M 1000 RR」日本初公開 インパクト大のM字ウイング

2023年3月24日~26日 開催

新型「M 1000 RR」を日本で初公開したBMW Motorrad

 創立100周年を迎えたBMW Motorradは、東京ビッグサイトで3月24日~26日の期間開催している「第50回東京モーターサイクルショー」にて、新型スーパースポーツ「M 1000 RR」を公開した。すでにワールドワイドでは発表されており、写真などでその姿を見ることはできていたが、日本では初お披露目となる。

 最高速は前モデルの時速306kmから同314kmへとアップ。フロントカウル下部に「Mウイングレット」を装着しており、正面から見たときに大きなM字をなしているスタイリングはインパクト大だ。このウイングレットによって時速150kmで5.7kg、時速300kmで22.6kgもの荷重(ダウンフォース)を得ることができ、安定性に貢献するという。

M 1000 RR
正面から見ると大型のM字をなしている「Mウイングレット」

 また、量産車では初となるブレーキ冷却機構「Mブレーキダクト」も搭載。フロントブレーキ前方にフロントフェンダーと一体化した空気の取り入れ口が設けられており、これによってブレーキキャリパーを効果的に冷却する。MotoGPなどのレースシーンでも目立ってきているブレーキローターを覆うカバーも特徴的だ。

 M 1000 RRは「スタンダード」と「Mコンペティションパッケージ」の2タイプがラインアップされ、発表当日の3月24日から予約受付を開始し、2023年夏ごろからのデリバリーを見込むとしている。

ブレーキキャリパーを効果的に冷却する「Mブレーキダクト」
ハンドルにはレバーガードも
ネイキッドタイプの「M 1000 R」も展示されている

 その他、「東京モーターサイクルショー2023」ならではの展示車種として、1801ccという大排気量のクルーザーモデル「R 18 Classic」や、野性味のあるスタイリングが魅力の「R nineT Scrambler」が用意され、またがることもできる。

100周年記念モデルの「R nineT 100 Years」
大排気量クルーザーモデル「R 18 Classic」
「R nineT Scrambler」
普通二輪免許で乗れる「G 310 R」

 プレスカンファレンスで登壇したBMW MOTORRAD ジェネラル・マネージャーの佐伯氏は、2022年の全世界の販売台数が同社の歴史上初めて20万台を超えたことを紹介するとともに、前年比で4.4%増、コロナ以前の2019年と比較しても15.8%増になっているとして「非常に力強い成長を示している」と胸を張った。

 また「R 1250 GS」をはじめとする大型アドベンチャーモデルは、同セグメントで全世界の50%のシェアを獲得しており、電動スクーターの「CE 04」も初年度で全世界5000台の販売を記録。さらにスーパースポーツの分野でも高い存在感を見せているとし、「ラインナップの広さ、これこそがBMWの強さ」と力を込めた。

BMW GROUP JAPAN BMW MOTORRAD ジェネラル・マネージャー 佐伯要氏