BMW Motorrad、新型「R 12 nineT」 ボクサーエンジンを搭載したブランド100周年記念モデル

BMW Motorrad 100周年記念モデル新型「R 12 nineT」

　ビー・エム・ダブリューは5月11日（現地時間）、BMW Motorrad 100周年記念モデルの新型「R 12 nineT」を発表した。詳細は2023年後半公開予定。

　新型R 12 nineTは、90周年記念モデル「R nineT」の後継となるピュアでパワフルなクラシックロードスターモデル。クラシックな外観と細部へのこだわりは設計の最重要課題となっていて、先代モデル以上にボクサーエンジンの力強いキャラクターと、伝統的なモーターサイクル時代のデザイン言語を踏襲しつつ、革新的なテクノロジとライダーに最大限のカスタマイズオプションを提供する「モジュラー・コンセプト」を両立した。

新型「R 12 nineT」

　モデル名にある「12」は、現行の「R 18」などBMW Motorradの歴史に残る多くのモデルと同様にエンジン排気量を意味する。細部へのこだわりは、再設計されたフロントマッドガードやブラックサラウンド・ライトガイドエレメントを備えたLEDヘッドライト、往年の伝統的なスタイルの2つのラウンドメーターなどで表現した。

　また、伝統の魅力的なカスタマイズオプションは、BMW Motorradのオリジナルアクセサリーレンジの一部として提供され、新型R 12 nineTではシートと一体化したLEDリアライトユニットを採用し、手軽に「ショートテール」に改造できるようにしてある。

LEDヘッドライト

フロントは高品質な倒立式テレスコピックフォーク

ラジアルマウントの4ピストンモノブロックキャリパー

2気筒ボクサーエンジン

シートと一体化したLEDリアライトユニット

一体型チューブラースペースフレームとボルトオンリアフレーム

往年の伝統的なスタイルの2連ラウンドメーター

ダブルサイレンサーとコニカルエンドピースを備えた左側排気システム

リアはパラレバーによるクラシックなホイールガイド

　BMW Motorradの責任者であるDr.Markus Schramm氏は、「R nineTとそのカスタマイズコンセプトは、BMW Motorradの90歳の誕生日に新しいヘリテージ体験を確立し、われわれのモデルで欠くことのできない要となりました。新しいR 12 nineTは、伝説的なBMWボクサーエンジンにまつわる完成したヘリテージストーリーを、より凝縮されたクラシックデザイン言語、カスタマイズの自由度の高さ、そして新しく革新的な技術など、一貫して継承しています」と述べている。

　また、BMW Motorradのデザイン責任者Edgar Heinrich氏は、「ピュアなデザイン言語は、伝統的な/5や1970年代の伝説的な『R 90 S』のような、明確なタンク、シート、リアラインによって支配されています。一見すると、タンクそのものはBMWのクラシックなボクサータンクであり、下縁の典型的な曲がり具合とクラシックな膝の接触が特徴です。また、新型R 12 NineTは、フレームトライアングルの部分に、オーセンティックなロードスタールックのサイドカバーを採用しています。これも1970年代のBMWモーターサイクルを彷彿とさせます」とコメントしている。