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菅生スマートIC開通でスポーツランドSUGOがとても近くに 開通効果をSUGO遠藤社長に聞く
2023年5月30日 06:02
- 2023年3月25日 開通
3月25日に開通した菅生スマートIC
3月25日、東北自動車道 村田IC(インターチェンジ)~仙台南IC間に、既存の菅生PA(パーキングエリア)に接続する形で菅生(すごう)スマートインターチェンジ(以下 菅生スマートIC)が開通した。このスマートICの開通で利便性の向上が見込まれていた「スポーツランドSUGO」へのアクセスを確認するために早速利用してみた。
なお菅生スマートICは上下線ともに流出入が可能なフル形式なので、仙台方面から利用する人も東京方面から利用する人も往路、復路とも便利に利用できる。
結論から言うと、その効果は絶大だった。スポーツランドSUGOのメインゲートまでは、菅生スマートIC下り出口からは約3.4km。途中の信号はわずか1箇所のみ。上りの出口からは約2.7kmで途中の信号はゼロ。高速道路からSUGOのメインゲートまではとてもスムーズに利用できるようになった。
上り、仙台方面から菅生スマートICを利用してスポーツランドSUGOへ
上り、菅生スマートICから流入し東京方面へ
下り線 東京方面から菅生スマートICを利用してスポーツランドSUGOへ
スポーツランドSUGO 遠藤渉社長に聞く
この菅生スマートICの開通について、スポーツランドSUGOの運営を行なう株式会社菅生の代表取締役社 遠藤渉氏は「この菅生PAをスマートインター化するにあたって(NEXCO東日本は)4つの目標を掲げました。その筆頭がスポーツランドSUGOを核としたこの地域の活性化でした。サーキットのある村田町は江戸時代の蔵が街に多く残り、宮城県で初めて国から伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定された町です。近隣には秋保温泉もあります。また、2019年には太平洋側に抜ける道路が整備されたので松島や仙台空港へのアクセスも容易になりました。菅生スマートICの開通によりレース観戦やサーキット走行でスポーツランドSUGOを楽しんだ方がプラスアルファとして食事や観光をストレスなく楽しめまる環境が整いました」と語った。
2019年に仙台空港方面への道路が整備され名取市や岩沼市のアクセスが容易になったことに加え、仙台南ICと村田ICの間にスマートインターが開通し仙台~スポーツランドSUGOで高速道路が利用しやすくなったことで、モータスポーツ観戦における宿泊・飲食環境が大きく向上した。また菅生スマートインターそばにはホテルの開発計画もあるとのことなので、さらに便利になりそうだ。
遠藤氏によると現在スポーツランドSUGOでは大河原市の みやぎ県南中核病院と連携した緊急医療体制をとっており、現在でも状況によっては高度な医療体制が整った病院の多い仙台市も利用し緊急時にはドクターヘリを活用しているとのこと。その体制はスマートインターの開通後も変わりはないが、それでも万が一の際の選択肢が増えたことは朗報だと言う。
また、緊急医療体制が確立されているサーキットでの大きな変更はないもの、菅生スマートIC開通はこの地域住民の医療体制に効果は高いとくわえた。
スポーツランドSUGOに「SUGO CAFE」オープン!
今春、オープンした「SUGO CAFE」にはスポーツランドSUGOが地域の活性化の核としての具体的な形が見える。サーキット内の施設らしくオートバイやヘルメットなどの展示がある一方、メニューを見ると村田町に名産である味噌や日本酒などを活用した料理が並ぶ。たとえば85カレーには重伝建地区に指定された蔵の街で営業する大沼酒造店の酒粕を原料とした発酵バターが添えてある。いただいてみると味も香りも強いカレーに負けない酒粕テイストのバターで少しずつ混ぜながら十分に味変を楽しめた。一方で酒粕ミルクソフトクリームの酒粕味はほんのりしていてとてもマイルド。その他同じ発酵食品である味噌や納豆を使ったメニューもあり強烈に蔵の街村田推しだ。
4輪、2輪のサーキットレースはもとより、オフロードコースもとても充実しているスポーツランドSUGO。オフロードファンにはむしろそちらの方でよく知る人も少なくないだろう。オンロード、オフロードともに充実したハイブリッドなモータースポーツ施設の充実と菅生スマートインターの開通が地域経済に与えるインパクトは決して小さくないだろう。
アクセスの向上はスーパーフォーミュラやSUPER GT、スーパー耐久をはじめとするモータースポーツファンにとっては大きなメリットだ。スポーツランドSUGO利用の際は、菅生スマートICを利用してみてほしい。あまりの近さにきっと驚くだろう。