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GK京都、「スポーツランドSUGO」をトータルデザイン 蔵王連峰の絶景と調和した「東北のモータースポーツの聖地」に

2022年5月17日 発表

2022年4月に改修工事を完了したスポーツランドSUGO

 GK京都は5月17日、2022年4月に改修工事を完了したスポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)のトータルデザインをプロデュースしたことを明らかにした。

 1972年創業のGK京都は、デザインマネジメントを強みとする総合デザイン会社。創設時の「京都から世界に発信する生活文化の創造」を事業ビジョンに掲げ、それ以来「生活文化」とは、人を取り巻くあらゆるものの総体として読み解くべきとの考えから、領域にこだわらない「トータルデザイン」を標榜し活動の幅を拡げてきた。これまでに、ヤマハ発動機やソフトバンクの様々な事業、京都府市や神戸市の公共交通関連事業や観光事業、国や地域の防災などの社会課題に対して「トータルデザイン」の提案を行なってきた。

 スポーツランドSUGOは「東北のモータースポーツの聖地」として、日本で唯一オン・オフを問わず二輪・四輪・カートを含めた全カテゴリーの全日本格式のレースが開催されている、FIA公認の国際レーシングコースを備えたサーキット。今回、2022年4月に2シーズンに渡った改修工事が完了した。

 スポーツランドSUGOにおいて、GK京都では2012年から、VI(ビジュアル・アイデンティティ)の見直しを手始めに、ロードサイドの誘導サインや場内サインの整備、キャラクターデザインなど、スポーツランドSUGOのデザインを担当してきた。

 近年はGK京都が提案したサーキット全体の景観イメージに基づき、年度ごとに改修工事が実施される施設のデザインを監修。これらのデザインにあたっては、雄大な自然美や非日常の楽しさの提供など「“SUGOにしかできないモノ・コト”を磨き上げる」という目標を掲げ、トータルデザインとして、伝統・機能・スタイリッシュを共通のコンセプトとして取り組んできたとしている。

VI・サイン・コミュニケーション・景観のトータルデザイン

 具体的な取り組みとしては、VIではシンボルマークやロゴマークの表現を見直し、Webサイトや名刺やバナーなどへの使い方を整理してガイドラインにまとめた。サインは、仙台市内からの誘導~入場ゲート~場内案内のサインに一貫性を持たせたデザインを提案。市内の誘導サインではチェッカーフラッグをモチーフにしてワクワク感を演出し、SUGOロゴマークのゲートサインを結界として、黒を基調とした情報を引き立てる場内サインへと、来場者をスムーズに目的の場所まで案内する、一連のつながりを意識したデザインとした。

 2015年のスポーツランドSUGO開設40周年には、キャンペーンロゴやキャラクターデザインなどを通して、新しいSUGOファンづくりに貢献。

 景観デザインについては、自然と調和するスタイリッシュで美しいサーキットを目指して、各施設の外観カラーをコーディネイト。モノトーンを全体の基調色にして、SUGOのイメージカラーであるグリーンをポイントカラーに使ってまとめた。トイレやレストランや売店などの観客向けの建物は白とシルバーで、ピットやコントロールタワーなどレース関係者向けの建物は防眩仕様の黒で色分け。そして2022年4月に、東ピット棟の竣工をもって全工期が終了した。

 蔵王連峰の絶景と調和した世界でも類を見ない美しいサーキットに生まれ変わったと強調するGK京都は「これからも、“東北のモータースポーツの聖地”として活動するスポーツランドSUGOを、トータルデザインでサポートしていきたい」とコメントしている。