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「CONCEPT」の文字が消えたら販売化決定!? 新型ミライ スポーツコンセプトのアンケート

富士24時間で世界初展示されたトヨタ自動車「新型ミライ スポーツコンセプト」(手前)と、「新型クラウンセダン」の2台。いずれも高圧水素を燃料とするFCEV

アンケートで市販化決定!? 新型ミライ スポーツコンセプト

 スーパー耐久第2戦富士24時間で世界初公開されたトヨタ自動車の新型ミライ スポーツコンセプト。現行のミライをスポーツチューンしたコンセプトカーだが、このミライ スポーツコンセプトの脇では面白い試みが行なわれていた。

 それが、ミライ スポーツコンセプトの「CONCEPT」の文字にシールを貼って文字を消すというアンケート。説明看板を読むと、この文字が消えたら「販売化決定します!?」というものだ。通常、クルマの市販化においてはさまざまなマーケットリサーチなどが行なわれ、実際に市販化するのか、コンセプトカーで終わるかの決定がなされる。ある程度の販売台数(と価格)が見込めないと、クルマを作っても赤字になることがあり、赤字になるような製品を出すことは企業活動として難しい。

 ところがこの新型ミライ スポーツコンセプトでは、文字が消えたら「販売化決定します!?」というアンケートを実施。ダイレクトマーケティング結果を市販化決定の参考にしたいようだった。新型ミライ スポーツコンセプトの展示ブースを訪れるお客さんの反応はすこぶるよく、シールの結果を見ると、初日は見事に消えており、2日目もよいペースで消されていた。

新型ミライ スポーツコンプとのアンケート。これは2日目が始まったばかりの状態
取材に訪れていた記者の人も、デザインが気に入ったのかシールを貼っていた
こちらは初日の結果、CONCEPTの文字は見事消えている

 となると……、市販化決定か?と先走ってしまいそうだが、担当者によると「みなさんの意見を参考にしたい」とのこと。現時点では、スポーツモデルを出したいという担当者の思いが込められたモデルであり、どの程度スポーツ要素を入れていくかも未決定という。逆に言えば、現段階であればユーザーの声が反映されたスポーツモデルが出てくる可能性もあるようだ。

 今後、新型ミライ スポーツコンセプトは、いくつかの場所で展示をしていくという。もし見かけることがあったら、FCEVのスポーツに望む思いを展示スタッフに伝えてみてほしい。みんなの思いが反映された、FCEVスポーツがいつか登場するかもしれない。