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小林可夢偉選手がナスカー参戦 8月のインディアナポリスでデビュー

2023年6月7日(現地時間)発表

ル・マンのNASCARブースで公開された「Toyota Genuine Parts Camry TRD」(67号車)

 トヨタ自動車と23XIレーシングは6月7日(現地時間)、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のドライバー兼WEC(FIA世界耐久選手権)のチーム代表である小林可夢偉選手がNASCARカップ・シリーズに参戦すると発表した。デビュー戦は8月13日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行なわれるNASCARカップ・シリーズのロードコース戦で、「Toyota Genuine Parts Camry TRD」(67号車)でデビューする。

 トヨタはNASCARカップ・シリーズに2007年から参戦を開始し、以来17シーズンで174勝を挙げている。2023年シーズン、トヨタのドライバーはここまで4人の異なるドライバーが4勝を挙げており、この勝利によりこの4名はシーズン終盤のプレーオフ進出権を獲得している。

 23XIレーシングは、2020年にマイケル・ジョーダン氏とトヨタの現役NASCARトップドライバー、デニー・ハムリン氏が設立したNASCARチームで、今年で創設4年目にもかかわらず、すでにカップ・シリーズで4勝を挙げている。ストックカー・シリーズのNASCARは主にオーバルコースで戦われるが、年間数戦ロードコースでのイベントが含まれており、今回小林選手がスポット参戦するのもその1戦で、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行なわれる第24戦となる。

Toyota Genuine Parts Camry TRD(67号車)
ル・マンのNASCARブースで行なわれた発表会には小林選手も参加

 今回の発表について、小林選手は「アメリカのモータースポーツ文化は、日本やヨーロッパとは少し違いがあり、中でも独特の文化を持つNASCARは、現地のドライバーにとってはアメリカンドリームです。私は幸運にもここ数年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のいくつかのレースを戦ってきました。IMSAとNASCARは異なるレースではありますが、レースのテクノロジーは非常に高いレベルにあると思っています。この機会を与えてくれたTRD-USAと北米トヨタ、TGRに本当に感謝しています。トヨタがNASCARに参戦を開始してからしばらく経ちますが、トヨタの車両でカップ・シリーズに参戦する日本人ドライバーは私が初めてになると思うので、このチャンスをいただけて本当にうれしいです」とコメント。

 また、TRD-USA(Toyota Racing Development)社長のデビッド・ウィルソン氏は「NASCARカップ・シリーズプログラムへの参加を可夢偉が望んでくれたことは本当に光栄です。23XIレーシングの協力のもと、競争力の高いTRDカムリでインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースイベントに出場してもらえることに期待が高まっています。可夢偉は、トヨタとTRD-USAの社員全員が常に抱いているモータースポーツへの情熱を共有しており、彼がTRDカムリをドライブしてNASCARプログラムに参加してくれるのがとても楽しみです」と述べている。