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トヨタの基礎研究機関「コンポン研究所」が「トヨタコンポン研究所」へ社名変更 新たに内⼭⽥⽵志氏が代表取締役就任

2023年7月3日 発表

 トヨタ自動車の故豊⽥章⼀郎氏が27年にわたり代表取締役を務めていたコンポン研究所は7月3日、新たにトヨタ⾃動⾞ Executive Fellowの内⼭⽥⽵志氏が代表取締役に就任するのに合わせて、「トヨタコンポン研究所」に社名変更することを明らかにした。

 コンポン研究所は、トヨタ⾃動⾞をはじめとするトヨタグループ12社の共同出資により、故豊⽥喜⼀郎氏の誕⽣⽇に合わせて1996年6⽉11⽇、トヨタグループ創業の地(現トヨタ産業技術記念館内)に故豊⽥英⼆氏と故豊⽥章⼀郎氏の2⼈が代表取締役となり設⽴。

「何を研究するかを研究する研究所」を設⽴の趣旨とし、1996年の設⽴時より、⼈類の幸せや地球の永続への貢献を⽬指し、⾃然科学と⼈⽂科学を含め総合的に考えて物事の根本(コンポン)を研究する研究所として、エネルギーや環境技術の発展などに貢献してきた。

 同研究所では、設⽴から27年が過ぎ、AIの台頭などさまざまな分野においてサイエンスとテクノロジーが進化し、社会は⼤きな変化の時代を迎える中、設⽴時の想いの継承と同研究所の進化について検討を進めてきたが、変化の時代だからこそ、設⽴の趣旨である「何を研究するかを研究する研究所」としての役割はますます重要になっており、基礎研究に注⼒することで社会により貢献できるとの結論に⾄ったとしている。

 今後は多様なアカデミアの研究者と協業し、さまざまな科学領域を融合させた新しい知⾒につながる基礎研究テーマを探索・探査していくとともに、未来の社会づくりに携わるトヨタグループの⼈たちが最新のサイエンスに触れ、興味関⼼を⾼める場づくりにも取り組んでいくとしている。

 なお、トヨタコンポン研究所への社名変更については、新たなスタートにあたり、世界トップの多様な研究者が集う研究所を⽬指し、グローバルに認知されているトヨタの名前をつけ、社名を「株式会社トヨタコンポン研究所」とした。今後はより多くの人に同研究所を知ってもらうとともに、志をともにする仲間を広く募り、時代に合わせた研究に取り組んでいくとしている。