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ホンダ、八千代工業完全子会社化後にマザーサン・グループのグループ会社へ議決権81%相当の株式譲渡へ

2023年7月4日 発表

 本田技研工業は7月4日、連結子会社の八千代工業(以下、ヤチヨ)について、ヤチヨの完全子会社化を目的に、ヤチヨの株式を公開買い付けにより取得することを決定したと発表した。

 ホンダでは、ヤチヨの完全子会社化後にヤチヨの議決権の81%に相当するヤチヨ株式を、Samvardhana Motherson International Limited(以下、マザーサン・グループ)のグループ会社SMRC Automotive Holdings Netherlands B.V.(以下、マザーサン)に譲渡を予定している。

 これらは、ホンダ、ヤチヨ、マザーサン・グループ、マザーサンとの間で基本契約を締結しており、この基本契約に基づくもの。ホンダはヤチヨの株式譲渡後、ヤチヨの議決権の19%に相当する株式を保有し、ヤチヨとマザーサン・グループとの連携を図っていくとしている。公開買い付けについては、今後、関係当局の承認やその他の手続きを経て、2023年10月ごろの開始を目指す。

 ホンダでは、連結子会社を含めて個々の強みを活かした事業ポートフォリオの最適化に取り組んでいて、ヤチヨについては、業界を取り巻く大きな環境変化の中で、四輪車用の内外装樹脂部品を中心にグローバルに事業を展開するマザーサン・グループを戦略的パートナーとし、既存事業における販路の拡大や、樹脂製品の事業拡大を行なうことで、持続的な成長を目指すことができると考え、今回の基本契約に至ったとしている。

 なお、ホンダは、ヤチヨの完全子会社化後に、現在ヤチヨが保有する合志技研工業(以下、合志技研)の株式の全てを譲り受ける予定。これにより、ヤチヨは、二輪車向け事業を中心とする合志技研の株式をホンダに譲渡し、主要事業である四輪車向け事業に経営資源を集中することで、環境変化に耐えうる事業基盤の構築を目指す。一方、ホンダは、すでに保有する株式とあわせて、合志技研の議決権の95%に相当する株式を保有することになり、二輪事業におけるグループ間の経営資源の最適化を図ることで、将来的な事業成長を目指すとしている。