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ルネサス、SiC半導体のWolfspeedと10年間のウエハー供給契約 2025年からSiCパワー半導体量産開始
2023年7月7日 13:44
SiCでルネサスとWolfspeedが協業
車載半導体などで知られる半導体メーカーのルネサス エレクトロニクスは7月5日、SiC半導体の世界的メーカーであるWolfspeedとウエハーの供給契約を結ぶとともに、Wolfspeedへの20億米ドルの預託金提供を発表した。
これによりルネサスは、Wolfspeedから10年間にわたりSiCウエハー（ベア/ エピタキシャル）の供給を確保し、2025年に予定するSiCパワー半導体の量産開始に向け大きく前進するとしている。
契約の調印式は、ルネサス本社において、ルネサス代表取締役社長兼CEO 柴田英利氏、Wolfspeed President and CEO Gregg Lowe氏で執り行なわれた。
ルネサスはこの契約において、Wolfspeedから150mm SiCウエハー（ベア/エピタキシャル）を2025年から本格的に供給を受け、Wolfspeedの新工場である「John Palmour Manufacturing Center for Silicon Carbide」が稼働した後には、200mm SiCウエハー（ベア/エピタキシャル）の供給を受けることも予定している。
ルネサス 代表取締役社長兼CEO 柴田英利氏のコメント
「ルネサスはWolfspeedとのウェハ供給契約締結により、長期間にわたって高品質のSiCウェハの安定供給を確保できました。これにより、ルネサスのパワー半導体の供給力が強化され、お客様の広範なアプリケーションに対応できるようになります。そして、ルネサスは、急速に拡大するSiC市場において、キープレイヤーの一社として存在感を拡大してまいります。」
Wolfspeed President and CEO Gregg Loweのコメント
「自動車、産業、そしてエネルギー関連分野におけるSiCの需要急増を受けた、シリコンからSiCへの世界的な転換を主導する上で、ルネサスのような業界トップクラスのパワー半導体メーカーに製品を供給することは非常に大きな意義があります。Wolfspeedは35年以上にわたり、SiCウェハの製造と高品質なパワーデバイスの製造に注力しており、今回の供給契約は、世界の省電力化を牽引するというミッションにおいて大きな一歩となります。」