ニュース

トヨタ 豊田章男会長や佐藤恒治社長、グループ16社トップが蓼科山聖光寺で交通安全祈願 夏季大祭を実施

長野県茅野市にある交通安全祈願の寺「蓼科山聖光寺」

聖光寺で50年以上にわたり祈りを捧げるトヨタ

 蓼科山聖光寺(長野県茅野市)は7月17日~18日の2日間にわたって交通事故死者の慰霊や負傷者の早期快復を祈願する夏季大祭を実施した。夏季大祭は、17日の柴燈大護摩供(火渉り)、萬燈供養会(交通事故犠牲者の供養)、18日の夏季大法要と行なわれ、夏季大法要にはトヨタ自動車 豊田章男会長や佐藤恒治社長ら役員に加えトヨタグループ16社社長ら約420名の関係者が出席し、交通安全祈願を行なった。

 聖光寺は1970年、交通安全祈願のために建立された寺で、その設立にはトヨタが深く関わっている。トヨタ自動車がトヨタ自動車工業(トヨタ自工)とトヨタ自動車販売(トヨタ自販)に分かれていた時代に当時のトヨタ自販の社長であった神谷正太郎氏が交通事故で亡くなった方の霊を慰めるとともに、負傷した方の再起と交通事故の撲滅を願って寺の建立を発願。全国のトヨタ販売店に声をかけると、その思いに賛同した各社から多額の寄付が寄せられ、聖光寺の創建が進められた。

 寺の建立以降、トヨタは毎年欠かさず販売店やグループ会社を含めたトヨタの代表が夏季大祭に参加。交通安全を祈ってきた。

 コロナ過明けとなる2023年は、夏季大法要にマツダ 代表取締役社長兼CEO 毛籠勝弘氏、スズキ 代表取締役社長 鈴木敏宏氏、スバル 代表取締役社長 CEO 大崎篤氏も参加。マツダは前社長であり現会長である小飼雅道氏が地元の茅野市出身であることから引き続いての参加となるが、スズキ、スバルは今回が初参加となる。

7月18日に行なわれた夏季大法要

4年ぶり2回目のタテシナ会議も実施

 2023年は、この夏季大祭とあわせて「タテシナ会議」も実施。タテシナ会議は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation)が主催する交通事故死傷者ゼロに向けた議論と仲間づくりの場として2019年に初開催。コロナ禍のため2020年以降は行なえていなかったが、2023年は4年ぶり2回目の開催となった。

 このタテシナ会議では、自動車ジャーナリスト 岡崎五朗氏、ウーブン・バイ・トヨタ 虫上広志氏、TRI ギル・プラットCEOらが交通安全に向けた講演を実施。トヨタ 豊田会長や佐藤社長、マツダ 毛籠社長、スズキ 鈴木社長、スバル 大崎社長らも参加して、交通事故死者数ゼロに向けた討議などが行なわれた。