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トヨタ、WEC第5戦モンツァでポールトゥウィン 佐藤恒治社長がコメント「メンバー全員を誇りに思います」

WEC第5戦モンツァと同時に行なわれていたスーパー耐久第3戦SUGOのスタートグリッドでブリヂストンの人たちと談笑するトヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 佐藤恒治氏(左)

 WEC(世界耐久選手権)第5戦モンツァ6時間が7月7日~9日(現地時間)の3日間にわたって開催された。ル・マン24時間後、新たなBoPが適用されたモンツァで、TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010 HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)がポールトゥウィン。見事優勝を飾った。

 TOYOTA GAZOO Racingは5戦4勝。TOYOTA GAZOO Racingの8号車GR010 HYBRID(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)は6位となり、シリーズランキングでは8号車GR010 HYBRIDがトップを守っているものの、7号車とフェラーリAFコルセの51号車 フェラーリ 499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツ)が同ポイントで2位につけている。

WEC第5戦モンツァでポールトゥウィンを成し遂げたTOYOTA GAZOO Racing 7号車GR010 HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)

 このTOYOTA GAZOO Racingの戦いに、トヨタ自動車社長でありTOYOTA GAZOO Racing Europe会長でもある佐藤恒治氏はコメントを発表した。

トヨタ自動車社長 兼 TOYOTA GAZOO Racing Europe会長 佐藤恒治氏コメント

 WEC 2023 第5戦 モンツァ6時間レースでは、7号車がポールトゥウィンを獲得できました。モンツァのファンは、私たちも含めてレース全体を応援してくれて、素晴らしい雰囲気の中で闘うことができました。応援してくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。

「自分たちの本当の走りを見せたい」。そんな悔しさを胸に、私たちはル・マン以降、全員で心をひとつにして、次の闘いに向けて前に進んできました。とても大切な4週間でした。そのプロセスがあったからこそ、モンツァでは、真のワンチームとして闘うことができたのだと思っています。

7号車のマイク、可夢偉、ホセは、8号車が想定外の事態に直面する中でも、冷静に、着実に走り続けてくれました。チームを背負ってミスなく走り続けることは大変な重圧だったと思います。

8号車のセブ、ブレンドン、亮は、1つでも順位を上げるために、最後の最後まで挑戦し続けてくれました。

勝利のために必死に努力を重ねてくれた現場のメンバー全員を誇りに思います。

次戦の富士でも、可夢偉代表のもと、全員で、全力で闘います。たくさんの日本のファンの皆様の前で、さらに強くなったトヨタWECチームの姿をお見せしたいと思います。

最後に、D'station Racingの星野選手、藤井選手、スティーヴンソン選手、チーム関係者の皆様に対しまして、8号車の接触により危険な事態を招いてしまったこと、そしてモンツァでの挑戦の機会を奪ってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。全員が安全に気持ちよく走れるレースを実現できるよう、チーム全体で振り返り、意識を徹底してまいります。

トヨタ自動車株式会社 社長
TOYOTA GAZOO Racing Europe 会長
佐藤恒治