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BMW Motorrad、100周年記念のカスタムバイク「R 18 ザ クラウン」公開

2023年7月8日(現地時間) 発表

ドイツのカスタムビルダーDirk Oehlerking氏が「R 18」をリメイクして仕上げた「R 18 The Crown」

ドイツのカスタムビルダーDirk Oehlerking氏が「R 18」をリメイク

 BMW Motorradは7月8日(現地時間)、ドイツでキングストン・カスタム(Kingston Custom)を営むカスタムビルダーのDirk Oehlerking氏が、BMW Motorradの100周年を記念して「R 18」を独自にカスタムした「R 18 The Crown」を公開した。

「これが私の創作の本質です」と語るDirk氏は、産業文化や工芸品を愛し、また素晴らしいネットワークを持ち、常に個性的で一風変わったモーターサイクルに情熱と創造性を注いできた人物。そして「R 18 The Crown」こそ、Dirk氏が30年来ドイツのルール地方で全力を傾けてきたカスタムの集大成といえる。

R 18 The Crown
ベースとなるR 18

 このデザインを具現化するには大幅に改良する必要があり、前輪サスペンションはすべて一新され、中央にサスペンションの支柱を持つ両側スイングアームで構築する必要があったという。また、8Lの燃料タンクとボディパーツは2mm厚のアルミ板金で作られ、切る、曲げる、たたくなどは、すべて手作業で行なわれている。

 また、エンジンとリアサスペンションは純正のままだが、2つのステンレス製エキゾースト・マニホールドもすべてハンドメイド。ヘッドライト、計器類、スイッチ・ユニット、フットレスト・システムなど数多く標準部品があるものの、「R 18 The Crown」の壮大なコンセプトに完璧に統合。Magura製クラッチ&ブレーキレバー、Wunderkind製リアマッドガード&ブラケット、厚さ2mmのアルミニウムシートと本革で覆われたサドルなど、すべてが調和している。

 ボディは、マザー・オブ・パール入りのシャンパン・プラチナ塗装が施され、小さな王冠で飾られたBMWエンブレムを引き立てている。

フロントサイドには王冠の乗ったBMWエンブレムが入る
リアフェンダーには王冠とKingstonの文字

「まず新車のR 18を解体しました。いつものように、硬い発泡スチロールと厚紙を使って、形、ライン、デザインを作りました。その目的は、力強く、エレガントで、速く、革新的な外観を併せ持つことでした」とDirk氏は語っている。

ドイツでキングストン・カスタム(Kingston Custom)を営むカスタムビルダーのDirk Oehlerking氏
Dirk氏が2020年に公開した「R 18 Spirit of Passion」