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三菱自動車、タイで新型「トライトン」初公開 9年ぶりフルモデルチェンジに加藤社長「グローバルで最も重要な車種の1つ」

2023年7月26日(現地時間)発表

新型トライトン発表会に登壇した三菱自動車工業 代表執行役社長兼最高経営責任者の加藤隆雄氏

 三菱自動車工業は7月26日(現地時間)、9年ぶりにフルモデルチェンジして6代目となった新型ピックアップトラック「トライトン」の発表会をタイで開催した。

「トライトン」は1tピックアップトラックの世界戦略車。発表会に登壇した代表執行役社長兼最高経営責任者の加藤隆雄氏は「私たちの世界的な販売の3分の1以上は、ここタイを含むASEAN地域から来ており、この地域は私たちの中核事業地域の1つであり、成長の原動力となっています。この新型トライトンに加え、来年早々には新型コンパクトSUV、そしてエクスパンダーのハイブリッドモデルを発売する予定です。これらにより、今後も三菱自動車の独自性を発揮し、アセアン事業を加速させていきます」と、新型モデル投入への意気込みを話した。

 新型トライトンでは、新開発のラダーフレーム、シャシー、クリーンディーゼルエンジンを採用し、さまざまな天候や路面でも、安全・安心で快適な走りを実現させたという。新型トライトンの発表会には、同社代表執行役社長兼最高経営責任者の加藤隆雄氏とともに代表執行役副社長の長岡宏氏、執行役員 デザイン本部長の渡辺誠二氏、チーフプロダクトスペシャリストの増田義樹氏らが登壇してその特徴を紹介した。

THE ALL-NEW MITSUBISHI TRITON / L200 World Premiere

 発表会の中で、代表としてあいさつをした加藤氏は「3月のバンコク国際モーターショーで、新型トライトンのコンセプトカーを初公開しました。カモフラージュのラッピングが施されていたにもかかわらず、その猛烈な存在感、より大きくなった威厳のあるボディなど、非常にポジティブなフィードバックをいただきました」とこれまでの反響を報告。

 そして、「現在のトライトンのヘリテージは、45年前に発売された三菱自動車初のピックアップトラック、フォルテまで遡ることができます。イタリア語で力強いという意味を持つこのクルマは、まず日本で発売され、その後着実に世界中に展開されました。モデル名はストラーダ、そしてトライトンと変化し、そのたびにクルマは進化してきた。現在までに世界約150か国で560万台以上のピックアップトラックが販売されています」と同社のピックアップトラックの歴史を紹介。

 また、「トライトンはグローバルで最も重要な車種の1つです。全世界の販売台数の約20%を占めています。トライトンが進化するたびに、その耐久性、信頼性、走行性能は向上し、ピックアップトラックとしてより望ましいものとなっています。例えばその積載能力、能力、信頼性、ドライバビリティ、ユーザビリティ、快適性、安全性により、トライトンはショッピングリストの上位に位置します」とトライトンの位置付けが紹介された。

 加藤氏は「6代目ピックアップとして、9年ぶりの新発売。三菱自動車が開発したラダーフレーム、ボディシャシー、エンジン、四輪駆動システムを採用することで、お客さまの幅広いニーズに応える三菱自動車らしさを表現するとともに、ピックアップトラックを新しい時代へと進化させようとしています」と話した。

 今後の新型トライトンの展開について、加藤氏は「トライトンはまずタイで発売し、その後ASEAN諸国とオセアニアで着実に展開していきます。来年には、約12年ぶりとなる新型ピックアップとして日本でも発売する予定です。トライトンは三菱自動車にとって最も重要な基幹モデルとなります。真の世界戦略車として、この画期的な新型ピックアップをお披露目できることを誇りに思います。トライトンがあなたの世界の一部になることをお確かめください。ありがとうございました」と話した。