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トヨタ 2024年3月第1四半期決算、営業利益1兆1209億円と前年同期比93.7%増 半導体需給緩和で生産台数増

2023年8月1日 発表

トヨタ自動車 2024年3月期 第1四半期決算は、営業利益1兆1209億円と前年同期比93.7%増

 トヨタ自動車は8月1日、2024年3月期 第1四半期(2023年4月~6月)の決算を発表した。2024年3月期 第1四半期の決算は、営業収益10兆5468億円(前期比2兆557億円増、24.2%増)、営業利益1兆1209億円(前期比5422億円、93.7%増)、税引前利益1兆7205億円(6988億円増、68%増)となった。営業利益率は6.8%から10.6%へと大幅に改善している。

 営業利益の増加要因としては、為替変動の影響が1150億円、原価改善が750億円、営業面の努力が6000億円、そのほか522億円。減少の要因としては資材高騰で2000億円、諸経費の増減で700億円となっている。

決算サマリー
連結販売台数
2024年3月期 第1四半期(2023年4月~6月)決算要約

 所在地別営業利益では、アジアのみ減益となっているが、そのほかの地域では増益。アジアの減益に関しては、中国市場の業績が影響している。

 営業利益がこれだけ増えた要因は、「半導体需給の改善に加え、仕入先と一緒に進めてきた、生産性向上活動により、全ての地域で前年同期から販売台数が増加」にあるという。一方で、「新型車を中心に、依然納車に時間を要する状況引き続き、少しでも早くお届けできるよう努力していく」と受給の改善を図っていくとしている。

 なお、通期見通しについては、まだ第1四半期であるとして据え置いている。

連結営業利益増減要因
所在地別営業利益
中国事業、金融セグメント
業績推移