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ビーウィズ、21年ぶりにフルモデルチェンジしたフラグシップスピーカーシリーズ「Confidence ZEN」 海外市場で受注開始

2023年8月4日 発表

Confidence ZEN Ensemble (コンプリート3ウェイシステム)

 ビーウィズは8月4日、BEWITHブランドのハイエンドラインである“Confidence”(コンフィデンス)を21年ぶりにフルモデルチェンジした新たなフラグシップスピーカーシリーズ、「Confidence ZEN」(コンフィデンス ゼン)をワールドプレミア(国際報道発表)し、海外各市場での受注を開始した。

 今回、海外市場向けに発表されたのは、コンプリート3ウェイシステム「Confidence ZEN Ensemble」、5cmワイドレンジトゥイーター「ZEN 50PPC」(ペア)、13cmミッドウーファー「ZEN 130」(ペア)、18cmサブウーファー「ZEN 180」(単品)の全4商品。

 Confidence ZENは、2002年発売のBEWITHブランド第1号製品となるConfidenceの系譜を受け継ぎ飛躍させる、2020年代の新しいConfidenceとして、同社が培ってきた技術と経験のすべてを投じて世に問うという次世代のフラグシップスピーカー。シリーズとして21年ぶりのフルモデルチェンジとなるConfidence ZENは、考えうる最高の素材のみを選び抜き、音響的理想を貫いた正攻法の設計によって、それらが持つ本来の力を“然”(あるがまま)に引き出すことを第一義に開発された。

 同一素材によるオールコーン3ウェイシステムという特徴的な構成を従来モデルから踏襲しつつ、現代のカーオーディオシーンで常識となったデジタルプロセシングによるフルマルチシステムを前提に、基本設計から使用素材に至るすべてを再定義。PPC(Polar Pattern Control:偏芯コーン)の採用によって厳密な指向性制御の可能性を追求した5cmワイドレンジトゥイーターのZEN 50PPC、磁気回路の大容量化で低音域の再生限界を飛躍的に拡大した13cmミッドウーファーのZEN 130と、18cmサブウーファーのZEN 180の3ユニットを完成させた。

 目指したものは世界最高のカースピーカーといい、フル3ウェイ・コンプリートセットのZEN Ensembleを筆頭に、シンプルな2ウェイ構成から2ウェイ+サブウーファーの3Dシステム、あるいはマルチチャンネルシステムまで自由に組めるZEN 50PPC、ZEN 130、ZEN 180が用意されている。

「ZEN50 PPC」(左)、「ZEN 130」(中央)、「ZEN 180」(右)

 初代Confidence登場からの20年間、ハイエンドカーオーディオ界ではタイムアライメントやクロスオーバー/イコライザーをデジタル制御するデジタルプロセシングが普及し、一般化。Confidenceを象徴する技術であったPPCテクノロジーもそれに呼応する進化のときであるといい、各サイズの偏芯コーンユニットと丸型コーンユニットを交えたさまざまな素材と構造のプロトタイプ製品を試作し、検証。その結果、指向性制御が大きな意味を持つ5cmワイドレンジトゥイーターをPPCテクノロジー搭載の偏芯コーンユニットとし、13cmミッドウーファーと18cmサブウーファーには偏芯のない丸型コーンユニットを採用して磁気回路のキャパシティを最大限確保することがベストという結論に達し、新しいConfidence ZENは、これまでにない“PPC×丸型”のシステム構成となって生まれ変わった。

 世界一強い繊維として知られる日本生まれのハイテク繊維「ZYLON」と、高級スピーカー用として豊富な実績のある音響専用カーボン繊維を用い、“音のゴールデンバランス”を目指して組み合わせた新開発の「ゴールドウィーブ・ダイヤフラム」を全ユニットに採用。華やかでスピード感あふれる音色のZYLONを縦糸に、質量感のある安定したサウンドと音質チューニングの自由度を持つ音響専用カーボン繊維を横糸に用いて50:50の比率で編み上げ、各素材の資質を最大限に生かせるよう添加物や結着剤の使用を控えてナチュラルに仕上げられた。極めて速い音速(音の伝播速度)と高剛性、フラットな周波数特性や優れたS/N感を最高のバランスで備えたこの振動板は、これからのBEWITHの音づくりを象徴するものとしている。

 音響的理想を貫いたConfidence ZENを象徴する「SSS(Solid/Stable/Silent)フレーム」は、インストール性を損なわない範囲で高比重である無垢の黄銅を、素材にストレスを与えない方法で丁寧に切削加工し1つずつ製作。ゴールドウィーブ・ダイヤフラムとの音のマッチングに優れ、精密加工にも最適なこの特徴的なフレームは、あらゆる音量域における圧倒的なエネルギー感、驚くほどに深いS/N感の原動力となっているとのこと。

 フレーム形状は歴代のConfidenceシリーズ各モデルの優れた基本コンセプトを踏襲しながら設計を一新。前面フレーム部分の肉厚を従来比の2倍とするなど、剛性・低共振をさらに徹底させながら音響的なバランスも高度に追求した。表面仕上げには微細な黄銅粉を混成した独自のマットクリアコーティングを施し、黄銅無垢材ならではの風合いを大切にしながら、経年による音響特性の低下や表面の変色を防いでいる。

 また、各ユニット背面には、熟練した職人の手によってConfidence ZEN専用に1枚ずつハンドメイドで仕上げた特製品のオーナメントプレートを装着。丸く切り出したステンレス地金に漆(うるし)調の黒艶塗装を施し、その表面にBEWITHシンボルと文字類を純金入り塗料で美しく印字。歴代Confidenceに受け継がれてきた“8
ホール”をイメージさせるシンプルなデザインで、新しいConfidence ZENの世界を表現している。

 ZEN 130とZEN 180に採用された新しい「HD(Heavy Duty)ターミナル」は、カースピーカーの歴史上もっとも完全で強固な配線接続を可能にするといい、合計4個のパーツで構成された付属のプラグはYラグに取り付けたケーブルを緩みなく確実に取り付け可能。スピーカー側ターミナルに差し込んだあとでノブを回すと、プラグ先端がターミナル内で拡張し、プラグ先端とターミナル内壁とを強固に圧着させる。

 付属プラグはスピーカーの「SSSフレーム」と同じ黄銅無垢材の削り出しによるもので、導通部の表面にはすべて金メッキが施されている。また、スピーカー側ターミナルは一般に広く採用されるバナナプラグと互換性のある規格で作られており、お好みの市販バナナプラグを接続することもできるようになっている。