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アルパイン、新型「セレナ」専用11型大画面カーナビ「ビッグX11」など新製品発表会
2023年8月9日 15:11
- 2023年8月8日 実施
アルパイン マーケティングは8月8日、発売中~この秋に発売を予定している新製品の発表会を実施した。
主なラインアップは日産自動車の新型「セレナ」専用11型大画面カーナビ、同カスタマイズコンプリートカー、三菱自動車工業の新型「デリカミニ」専用ナビ取付キット、トヨタ自動車の新型「アルファード」「ヴェルファイア」(40系)専用ドライブレコーダー搭載デジタルミラー取付キットの4アイテムになる。
発表会では、まずアルパイン マーケティング 国内マーケティング部 部長 有福秀之氏が登壇。今回の新商品として新型セレナ(およびデリカミニ)を選んだのは「まさに今、お客さまが、クルマを買おうか、そのクルマに何をつけようかをご検討されている状態であるため」とコメント。「純正のナビを買うのか、もしくは本日ご紹介させていただきます、アルパインの専用商品をご購入いただくのか」という点において、「新たな提案、選択肢になり得る商品」としてリリースしたと述べた。
続いてアルパイン マーケティング イノベーション開発部 商品企画グループ マネージャー 矢口直人氏が開発の背景と狙いを説明。同社はこれまで子育て中のファミリーなど向けに「快適で楽しいドライビング空間を提供していきたい」をコンセプトとしており、新商品においても「ここは変えずに、どうやってお客さまに快適で楽しい時間を作ってもらえるか」をとことん考えて企画、開発を推進してきたという。セレナ専用11型大画面カーナビについては「われわれがこれまで追求してきました大画面ソリューションを、どう車両のインテリアにマッチさせるのか。後付け感なく、かつ、車両のフラットなインストルメントパネルに合わせるデザインとはどういうものなのか」を検討。「パネルの構造の計測からナビゲーションを取り付けする位置まで詳細に検討を行ない、幾度も幾度も製作を重ね、今日に至った」と述べた。その結果、「メーターパネルとの一体感ある優先的なデザイン、カラーリング、さらには純正のステアリングに使われているシルバー加飾とのマッチングなどを図りつつ、11型という大画面で存在感がありながらも車両のインテリアにマッチするトータルデザイン」が完成。さらに「愛車へのこだわりを映し出すオープニングアニメーションや、お客さま、またはご家族に楽しんでいただくためのエンターテイメントソリューション、さらには安心、安全といった走行に重要な機能、などを全部含めまして、トータルカーライフソリューションをお客さまへ提供していきたいと考えている」と述べた。
新製品についてはアルパイン マーケティング 国内マーケティング部 大山剛慶氏が説明。まず、新型セレナは「ご家族、お子さんも含めて楽しんでいただけるミニバン」がコンセプトであることから、「われわれもイメージを合わせて商品をリリースしていく」と前置き。今回の専用ナビゲーションの特長として「新型セレナ専用デザイン」「(アラウンドビューモニターやステアリングリモコンなど)純正装備との連携」「子育て家族が楽しめる後席用モニター」「(Apple CarPlay、AndroidAutoなどの)スマホ連携」「(音声認識機能やドライブレコーダー連携などの)安心、安全」の5つを挙げた。
同社ではすでにフローティングタイプのディスプレイを搭載した「フローティング ビッグX11」、ディスプレイオーディオ「11型フローティング ビッグDA」を新型セレナに装着するキット(KTX-XF11-SE-28-AM)をリリースしている。フローティング ビッグX11にはCD/DVDプレーヤー付のフルソース対応モデル「XF11NX2」、CD/DVDプレーヤーなど一部機能を省いたベーシックモデル「XF11NX2S」をラインアップするほか、スマホを中心としたシステムを構築したいユーザー向けにディスプレイオーディオ「DAF11Z」の装着も可能になっている。これらに加えてインダッシュタイプとなる新モデルの登場によりユーザーの選択肢を広げたことになる。
デリカミニ向けについてはアルパイン マーケティング 国内マーケティング部 大山剛慶氏が担当。同車は上級グレード、4WD車などの販売比率が高いことから、「こだわりが強いお客さまに対して商品を提供していきたい」とターゲットを設定。同時に同車は「タフ」というワードがキーとなっていることから、フローティング構造のタフな設計となっているフローティング ビッグX11および11型フローティング ビッグDAが装着できるキットを用意したと説明。装着可能モデルの機能やラインアップはセレナと同等となっており、DVD/CDプレーヤーを内蔵した「XF11NX2」、メカレスとしたシンプルな「XF11NX2S」、そしてスマホを活用するディスプレイオーディオ「DAF11Z」と3タイプをラインアップしていると述べた。
アルファード、ヴェルファイア向けの商品は、ドライブレコーダー搭載デジタルミラーを装着するための専用キット「KTX-M09-AV-40」。同車両の発売とともに市場から対応希望の声が多く寄せられていることから、早期の発売を目指したという。この両車は高価格帯のモデルであることからスマートかつ目立たない取り付けができるよう設計しており、特にリアカメラカバーはカバー内が車外から見えないようスライドパネルを用意するなど、スッキリとした設計を目指しているという。
新型セレナについてはカーナビだけでなく、オリジナルのエアロパーツも設定する。アルパイン マーケティング リテールマーケティング部 生田稔元氏は、オリジナルのスタイリングをスポイルせず、クルマが本来持っているデザインを生かすように個性的で洗練された「5S」の、「スポーツ」「スパルタン」「シャープ」「シンプル」「スマート」がデザインコンセプトだと説明。最終的なデザインを決定するまでに、何通りものデザインスケッチから現車のデザインとの調和を考えながら絞り込んでいったという。また、現車を3Dスキャンして計測し、最新の3Dアプリケーションを駆使して細部まで詰め、その後、実車に装着してさまざまな角度から検証することで、最終的なデザイン決定に至ったとの経緯を説明した。
なお、こちらはアルパインスタイル全店と奈良日産で先行して取り扱いを開始する。アルパインスタイル全店ではカーナビをセットした「ビッグXパッケージ」、奈良日産ではアルミホイールやシートカバーなどまでセットにした「ALPINE×ALPINE STYLEパッケージ」としてコンプリートモデルを販売するほか、単品パーツとして「フロントハーフスポイラー」「サイドステップ」「リアハーフスポイラー」(すべてABS製、未塗装)の販売が予定されている。