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スズキ、四輪車の世界累計販売台数が8000万台を達成 車種別では20%を「アルト」が占める

2023年9月29日 発表

スズライト(1955年)

地域別の販売割合は日本36%、インド32.6%、欧州10%など

 スズキは9月29日、2023年8月末までに四輪車の世界累計販売台数が8000万台を達成したと発表した。販売台数の内訳は、国内が2890万台、海外が5127万台で、地域別では、日本36%、インド32.6%、欧州10%、アジア13.5%、その他(北米、中南米、大洋州、中近東、アフリカなど)7.8%となった。

 スズキは、1955年10月に日本初の量産軽四輪車「スズライト」を発売して以来、常に独創的でユーザーに求められる商品を提供し、軽四輪車の革新・発展とともに歩み続けてきた。また、1965年には「フロンテ800」を発売し、小型車にも参入した。

フロンテ800(1965年)

 海外販売は1959年にスズライトの輸出から始まり、1975年にはパキスタンでスズキの四輪車で初めて現地生産を開始。1983年にはインド、1992年にはハンガリーなど、海外生産拠点の拡充も積極的に進めており、インドは、インド国内向けだけでなくアフリカ向けなど輸出向けの生産拠点としての役割も担っている。

 現在では日本を含めて世界10か国に15の四輪車生産拠点を展開し、スズキの四輪車は世界184の国と地域で愛用されているとのこと。

 8000万台の中でも20%を占める「アルト」は1979年の発売以来44年にわたり多くの人に愛用され、日本の軽四輪車を代表するモデルとなっており、日本の軽四輪車であったアルトは日本のみならず世界に広がり、特にインドでは販売台数に大きく貢献しているという。

アルト(1979年)

 スズキは、「今後も世界中のお客さまの立場に立ったものづくりを推進し、地域のニーズに合った価値ある商品を提供してまいります」としている。

 スズキ 代表取締役社長 鈴木俊宏氏は「多くのお客さまにご愛用いただき感謝申し上げます。アルトは累計販売台数で最も多く、スズキの軽四輪車の中でも、そしてスズキの歴史そのものにおいても、極めて重要な役割を果たしてきました。創業者から受け継がれる『お客さまの立場になって』という原点に改めて立ち、スズキのモノづくりの根幹を表す『小・少・軽・短・美』の価値をお届けできるよう、一層努力してまいります。これからも世界中のお客さまの日々の移動を支え、環境にも優しく、いつも身近にあって頼れる相棒のような生活のパートナーとなる製品・サービスをお届けしてまいります」とコメントしている。

世界累計販売台数8000万台の推移(スズキブランド車の累計。OEM車は除く)

1000万台達成:1989年6月
2000万台達成:1998年6月
3000万台達成:2004年12月
4000万台達成:2009年5月
5000万台達成:2013年4月
6000万台達成:2016年11月
7000万台達成:2020年1月
8000万台達成:2023年8月

世界累計販売上位車種

1位:アルト系 1601万台(構成比20.0%)
2位:ワゴンR系 950万台(構成比11.8%)
3位:スイフト系 895万台(構成比11.2%)
4位:エブリイ系 839万台(構成比10.5%)
5位:キャリイ系 728万台(構成比9.1%)
6位:エスクード系 395万台(構成比4.9%)
7位:ジムニー系 333万台(構成比4.2%)

販売比率

海外販売64%(内インド32.6%、その他海外31.4%)
国内販売36%(内軽四輪車33%)