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アルパイン、「ハイエース」専用OPTIMサウンドシステム「OPTIM8-HI」 8チャンネルDSPパワーアンプなど採用

2023年10月2日 発表

 アルプスアルパインの国内マーケティング部門となるアルパインマーケティングは10月1日、トヨタ自動車の「ハイエース」用に、8チャンネルDSPパワーアンプなどを採用して室内に最適なサウンド空間を創りだすハイエース専用OPTIMサウンドシステム「OPTIM8-HI」を発表した。11月下旬より販売開始され、価格は21万7800円(取り付け費別)。

 OPTIM8-HIは、8チャンネルDSPパワーアンプ「PXE-C80-88」に音響チューニング用スマートフォンアプリ(iPhone専用:Appストアよりダウンロード)、「ルーフスピーカー」(前席ルーフ×2/後席ルーフ×2)、「ドアウーファー」(フロント×2)、ハイエース専用取り付けキット(フロント用バッフルボード、アンプ取り付けステー、配線用ケーブル)をセットにした製品。OPTIM(Operate Time domain and Magnitude)と、従来行なっていた特定一点での音圧測定によるサウンドチューニングに対して、車室内を空間としてとらえた音響測定を行なうことを特徴としている。

ハイエース専用 OPTIM サウンドシステム

 PXE-C80-88は、音場を整えるDSP(Digital Signal Processor)と8チャンネルパワーアンプを一体化、独自の音響調整機能により奥行きと広がりのあるサウンド空間を生み出す。音響調整は、従来のような車室内の特定の一点ではなく全体の「音響パワー体積密度(APVD)」を空間的に測定。音響チューニングスマートフォンアプリ(iPhone専用)により約5分間で自動チューニングが行なえるという。システムであるルーフスピーカー、ドアウーファーに後部純正スピーカーを加えた8スピーカーで、ハイエースに最適なサウンド空間を創りだした。

OPTIM8
装着イメージ
8スピーカーによる室内イメージ
専用チューニングアプリイメージ

 また、前後のルーフに装着できる50mmのルーフスピーカーで立体的な音創りが可能になり、ドライバーだけでなく後席でも快適なサウンドを楽しめるとともに、フロントドアに装着できるドアウーファーにより、リアスペースに荷物を満載しても低音部の増強が可能になり、8チャンネルDSPパワーアンプ/ルーフスピーカーとの組み合わせで、ハイエースの室内空間を有効活用できるようにした。

ルーフスピーカー装着イメージ(前席用×2/後席用×2)
ルーフスピーカーからの前席・後席サウンドイメージ
ドアウーファー装着イメージ

 そのほか、ハイエース専用システムとして、フロント・ドアウーファー用バッフルボード、DSPアンプ取り付け用ステー、配線用ケーブルといった、ハイエース専用の取り付けキットを付属した。

 新製品開発の背景として、ハイエースのオーナーには室内のサウンド環境をよりよくしたいという要望があり、セカンドシートが荷室を活かすためのポジションにあるためリアスピーカーの音が聞こえづらい、エンジンノイズやロードノイズで走行中に音が聞こえにくい、低音域を増強したくてもサブウーファーの設置場所がない、さらには、車中泊やキャンプ仕様として荷室をカスタマイズしたり、アウトドア、スポーツなどの道具を満載したりすれば、音響空間としての環境がわるくなるなど、ハイエース特有の不満があるという。

 アルパインではこうしたサウンドの不満解消に向けて、ハイエースの室内空間全体のサウンドを最適化することで、前席でも後席でも心地よいサウンドが楽しめる新製品を開発。DSPパワーアンプとルーフスピーカー、ドアウーファーをハイエース専用にシステム化し、スマートフォンアプリ(iPhone)で自動サウンドチューニングを行なうことにより、車室内の仕様に応じた音響の最適化を実現。奥行きと広がりを感じる快適なサウンド空間を創りだした。

OPTIM8「PXE-C80-88」主な仕様
OPTIM8「PXE-C80-88」機能パラメータ