日産、EVコンセプトカーの第2弾「ニッサン ハイパーアドベンチャー」 ジャパンモビリティショー2023でデジタル展示

EVコンセプトカーの第2弾「ニッサン ハイパーアドベンチャー」

　日産自動車は10月10日、「ジャパンモビリティショー2023」（一般公開日：2023年10月28日～11月5日、場所：東京ビッグサイト）に出展するEV（電気自動車）コンセプトカーの第2弾として、クロスオーバーEV「ニッサン ハイパーアドベンチャー」を発表した。

　日産は10月3日にEVコンセプトカーの第1弾として、クロスオーバーEV「ニッサン ハイパーアーバン」を発表。今回のハイパーアドベンチャーは第2弾にあたり、ジャパンモビリティショーでは実車ではなくデジタル展示が行なわれる。

　ハイパーアドベンチャーは自然を愛し、アウトドアを楽しみたいユーザー向けのモデルで、5名乗車を想定し、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用する本格SUV。大容量バッテリを搭載することで長期間の旅や遠方へのドライブを可能にし、目的地に着けばアウトドアアクティビティを楽しむための電源となり、アウトドア用品への給電も可能。また、V2X（Vehicle-to-Everything）機能を通じてEVエコシステムの一部となり、クルマのバッテリに蓄えた電力を自宅に供給（Vehicle-to-Home）したり、複数の車両から電力を電力網に供給（Vehicle-to-Grid）することで地域の電力インフラをサポートしたりするなど、さまざまなシーンで電力を適切にマネージメントすることが可能という。

　エクステリアではダイナミックな面構成のボディパネルがアクティブさを表現し、ボディサイドに採用した特徴的な斜めのキャラクターラインによって広々したキャビンを強調。また、フロントバンパーからフロントガラスに空気が抜けるエアダクトを備え、スムーズなルーフラインからサイドウィンドウ、Cピラーまでを一体化し、グラスエリアと車体後部を段差のないフラッシュサーフェスデザインとすることで高い空力性能を実現。ホイールとフロント・リアバンパーはスノーギアであるアイゼンから着想を得た形状とし。雪道や悪路を掻き進むような力強さを表現した。

　インテリアではインストルメントパネル前方にピラー間をつなぐワイドなディスプレイを搭載し、フロントガラスにカメラでとらえた車外の状況を映し出すことによって運転時にはボディが透けたような大きく開けた視界が目の前に広がり、車内外の空間がシームレスにつながる感覚が味わえるという。

　また、広々とした室内空間にはテントや大量のアウトドアギアを積むことができ、後部座席はボタン操作で簡単に180度回転し、登山やウインタースポーツの準備などが行なえるようにしている。バックドア開口部にはデザインと機能性を両立したラダー上のステップを備え、車内から車外へそのまま移動できることに加え、停車時やキャンプなどにおいては後ろを向いたシートに座ってくつろぐことも可能になっている。