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アバルト、バッテリEVモデル「500e」発売 ローンチエディション「500eスコーピオニッシマ」を設定

2023年10月28日 発売

500e:615万円~645万円

500e スコーピオニッシマ:630万円~660万円

アバルト「500e」

ブランド初のバッテリEVモデル

 アバルト(Stellantisジャパン)は、ブランド初のバッテリEV(電気自動車)となる「500e(チンクエチェント イー)」を10月28日に発売する。価格はハッチバックが615万円、カブリオレが645万円。

 また、発表を記念して専用サイドデカール、デジタルサーティフィケーション、ウェアラブルキーを特別装備した全世界1949台限定のローンチエディション「500e Scorpionissima(スコーピオニッシマ)」を200台限定で日本に導入する。価格はハッチバックが630万円で販売台数が150台、カブリオレが660万円で販売台数は50台。ボディカラーは限定車専用色のポイズンブルーとアシッドグリーンの2色のみ。

ローンチエディション「500e スコーピオニッシマ」
限定車専用色ポイズンブルー

 新型500eは、アバルトの電動化戦略において中核を担うモデルで、これまでのブランドDNAを継承しながらも、次世代のアバルトを象徴するモデルと位置付けられている。コンパクトな車両サイズを維持しつつ、114kW/235Nmのパワフルでレスポンスの優れたモーターと、42kWhのバッテリによって低中速域でもエキサイティングな走りを実現。

クイックなハンドリングと安定性を両立

 0-100km/h加速は7秒と「695」とほぼ同じタイムを記録。20-40km/h、40-60km/hの中間加速では「695」より約1秒早いタイムを記録し、シティ走行では「695」を超えるパフォーマンスを実現したとしている。

 また、ガソリンモデルに対して57:43と前後重量配分の改善およびトレッドの60mm拡大によってクイックなハンドリングと安定性を両立。日常でもっとも走行シーンの多い中間加速および立ち上がり加速のパフォーマンスを、より楽しく爽快に仕上げたという。

中間加速と立ち上がり加速を重視

 アバルトの象徴ともいえるレコードモンツァのエキゾーストノートを忠実に再現した独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」を装備し、EVとは思えないエキサイティングで刺激的な走りを再現。この「サウンドジェネレーター」は、ステランティス・グループのサウンドデザインスタジオと、イタリアのステランティス専任チームの共同で開発。

 音響試験と研究は、正確で信頼性の高い騒音測定を行なうために半無響室(内部の騒音レベルが極めて低く、外部からの遮音性が高くなるように特別に設計された部屋)で実施したほか、反射床のおかげで道路のような音響反射面を再現。プロジェクトチームが延べ6000時間以上をかけて完成したサウンドは、ダイナミックな運転とスピード、アクセル開度とリンクし、アバルトのガソリンエンジンを忠実に再現しているという。なお「サウンドジェネレーター」は、停止時にON/OFFの切り替えが可能となっている。

独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」を装備

フロントに「アバルトレタリング」を初採用

 アバルトとして初めて車体の随所に、ブランドアイデンティティであるサソリのパーツを模したデザインを採用。18インチアルミホイール、フロントバンパー、ステアリングホイールはサソリの爪を模していて、独特な外観のリップスポイラーは、サソリの足を模しているという。

 また、これまでのアバルトモデルではフロントグリルに「ブランドロゴ」を配置してきたが、500eではダークチタングレーの「アバルトレタリング」を初採用。さらに、稲妻の放電によって描かれたかのような新しいデザインの「スコーピオン・エンブレム」を車体の両サイドに配置している。

 エクステリアは、全長3.6mのコンパクトな車体に18インチアルミホイールを採用し、アグレッシブさを持ちながら柔らかなプロポーションを実現。また、スポーティな印象のフロントバンパー、アクセントカラーとしてホワイトを採用したほか、リップスポイラー、精悍な印象を与えるフルLEDヘッドライトなど、コントラストのある引き締まったスタイリングに仕上げている。サイドのリアフェンダー上部には、バッテリEV(電気自動車)のアバルトを特徴づけるEV専用ロゴが施されている。

18インチアルミホイール
LEDヘッドライト
限定のローンチエディションはボディサイドに専用のサイドデカールが入る

 インテリアは、黒を基調としたシックでスポーティな空間を実現。インストルメントパネル、ステアリング、ヘッドレスト一体型スポーツシートなど、アルカンターラ素材をふんだんに採用し、高級感のある室内空間を演出した。ヘッドレストには500e専用のロゴをあしらい、ブルーとイエローのステッチを施した一体型のスポーツシート、ステアリングホイールにあしらったブルーのトップマークとともにスポーティさを高めている。

ブラックで統一された内装
ヘッドレスト一体型スポーツシートを採用
ラゲッジスペース
センターディスプレイ
シフトやエアコンの操作スイッチ。USBポートも完備
JBLのスピーカーを採用

 安全装備については、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニションおよび、ブラインドスポットモニターをアバルトでは初採用。ボディカラーは、アンチドーテホワイト、ベノムブラック、アドレナリンレッド、アシッドグリーンの4色を用意。

アンチドーテホワイト
ベノムブラック
アドレナリンレッド
アシッドグリーン

 今回発表を記念して10月11日より、商品サイトから先行予約をしたうえで成約した先着10名に、アバルトロゴ入り充電器をプレゼントするキャンペーンを開始。また、10月28日~29日の2日間、全国のアバルトディーラーにて、デビューフェアを開催するほか、ブランド創始者であるカルロ・アバルト氏の生まれ月を記念して11月には「ABARTH DAY」の開催を予定。詳細は今後公式サイトでアナウンスするとしている。