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NEXCO中日本、大雪時の道路交通確保に向け取り組みを強化 徹底的な出控え要請のため経済団体と協力など

2023年11月21日 発表

E1A 新名神高速道路(新名神) 下り線 亀山西JCT 付近の滞留状況

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は11月21日、大雪時の道路交通確保に向けた取り組みについて、確実な予防的通行止め・同時通行止めの実施に向けて関係機関との広域的な連携を強化することや、徹底的な出控え要請を図るといった強化策を公表した。

 同社が管理するE1A 新名神高速道路(新名神)では、2023年1月24日〜26日にかけて大雪の影響により大規模な滞留車両が発生し、長時間にわたる通行止めなど社会的に大きな影響を与えたことから、大雪時の道路交通確保に向けた見直しを行なった。

 新名神の大規模車両滞留事象においては、関係機関との情報共有が不十分であったことから、関係機関との連携強化を図り、確実な予防的通行止め・同時通行止めの実施に向け関係機関との調整を進めるとした。

 徹底的な出控え要請のためには、経済団体と協力し、荷主企業や物流事業者に同社から直接情報提供を行なう仕組みを構築。また、同社管内において大雪の予測などがある場合には、従前実施しているTVCMやラジオCMの緊急告知について、隣接高速道路会社と連携し関西地区での充実を図るとしている。

 そのほかにも、情報提供ツールの改善・機能強化、滞留車両が発生した場合の利用者支援の改善、通行止め時の流入抑制など道路機能強化、通行止め早期解除に向けて凍結路面対策の強化を図るとともに、大雪が予測される降雪の3日前から出控えや広域迂回などを要請する情報を提供していくとしている。

 大雪時の道路交通確保に向けた見直しでは、国土交通省の「大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ(令和3年3月改定)」で提言されている「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避する」を雪氷対策方針に据えて、2021年度から実施している大雪時の雪氷対策の継続や関係機関との連携など、一部強化を行なったとしている。

2023年度大雪時の道路交通確保に向けた取り組みの強化・継続
大雪時の道路交通確保対策中間とりまとめ概要
NEXCO中日本・西日本における大雪時の当面の対応策について