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国交省、今冬の大雪時の大型車立ち往生防止対策を公開

2021年12月1日 発表

 国土交通省自動車局は12月1日、今冬の大雪時の大型車立ち往生防止対策を公開。2021年も車両対策、運送事業者対策、荷主対策という3つの柱で、今冬の立ち往生発生抑止を目指すもので、運送事業者や自動車使用者に向けては、冬期の走行に万全を期すよう注意喚起した。

冬用タイヤの装着やチェーンの携行・装着の徹底

 自動車ユーザーに向けては、積雪・凍結路では、必ず適切な冬用タイヤを装着するとともに、運行前に冬用タイヤの溝の深さが新品時の50%以上残っていることを「プラットホーム」で確認、チェーンを携行して立ち往生する前の早めの装着をお願いする。

「冬用タイヤの溝深さに注意!」(チラシ)

トラック・バス運送事業者に「大雪に対する輸送の安全確保の実施状況」の確認のお願い

 トラック・バス運送事業者に向けては、年末年始の輸送等に関する安全総点検の実施項目「大雪に対する輸送の安全確保の実施状況」について、重点的な確認をお願いする。

 なお、雪道において悪質な立ち往生事例が発生した場合は、監査で事実関係を確認した上で、講じた措置が不十分と判断されれば行政処分の対象となるとしている。

大雪が予想される場合、不要不急の運送依頼を控えるよう荷主へお願い

 荷主に向けては、大雪などの異常気象による突発的な事象により、運送経路の変更や運送の中止などの必要が生じ、その原因となった事象がやむを得ないと認められる場合には、運送経路の変更等を認めるよう協力を求める。

 大雪などの異常気象により、運送に支障を来すことが予想される場合には、配送拠点に留置する在庫の積み増しや、予定されていた配送時間の前倒し、運送可能域内での物資の融通を行なうことにより、トラック事業者への不要不急の運送依頼を控えるよう協力をお願いする。

 そのほか、気象情報の活用として、気象庁Webサイトの「今後の雪」などを活用して事前に天気予報を確認するよう呼びかけている。

「雪道での立ち往生に注意!」(パンフレット)