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国交省、大型車の車輪脱落事故増加で新たな点検方法導入 ホイールボルトやナットに交換目安等を規定

2021年3月31日 発表

 国土交通省は3月31日、大型車の車輪脱落事故件数が2019年度に過去最大になっていることなどを踏まえて、ホイール・ナットへのマーキングやホイールナットマーカーを活用した新たな点検の実施の方法等を導入すると発表。また、車齢4年以上の車両に車輪脱落事故が多く発生していることを踏まえて、ホイール・ボルトやホイール・ナットの交換目安等を規定した。

 同省では、自動車の点検や整備の実施方法を自動車使用者が容易に理解できるように定めた「自動車の点検及び整備に関する手引き」(平成19年国土交通省告示第317号)を改正。

1:日常点検の実施の方法

・ホイール・ナットへのマーキングやホイールナットマーカーを活用した目視によるホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩みの点検の明確化

2:定期点検(3か月ごと)の実施の方法

・新品から4年を経過したホイール・ボルト及びホイール・ナットを入念に点検することを交換の目安として明記

3:整備の実施の方法

・タイヤ交換手順の明確化
・タイヤ交換後の増し締めの実施手順の明確化

 新たに、これらを定めて4月1日より施行される(公布日:3月31日)。