ホンダ、「オデッセイ」一部改良して国内再登場 7人乗りハイブリッド車のみで価格は480万400円から

フロントデザイン刷新と装備を充実させて復活

　本田技研工業は、上級ミニバン「ODYSSEY（オデッセイ）」を一部改良し、12月8日に発売する。パワートレーンは2.0リッターハイブリッドのみで3グレードを設定。価格は「e：HEV ABSOLUTE（イーエイチイーブイ・アブソルート）」が480万400円、「e：HEV ABSOLUTE・EX」が500万600円、「e：HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」が516万4500円。

　今回の一部改良では、歴代オデッセイの特徴だった超低床プラットフォームによるセダンライクな安定感のある走りと、ミニバンを感じさせないスタイリングは継承しながら、ユーザーニーズに応える仕様「e：HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」を追加することで、独創的なスタイリングと快適な室内空間にさらに磨きをかけた。

オデッセイ価格一覧

　主な変更点としては、新デザインのフロントグリルを採用。グリル開口部を拡大することによってワイド感を強調し、水平基調の5本メッキバーに突起状のデザインを組み合わせることで高級感を向上。また、ホンダの「H」エンブレムをより前方に配置することで、フロント部の付き出し感を高め、迫力と重厚感のあるデザインに仕上げた。

　さらに追加設定されたe：HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONは、ブラッククロームメッキのフロントグリルをはじめ、ブラックスモークレンズのリアコンビランプ、マットベルリナブラックの18インチアルミホイール、ブラックのルーフ＆ピラーライニングなど、内外装の随所にブラック加飾を取り入れ、最上級モデルにふさわしい演出を施している。

　ボディカラーは、新色「フォーマルブラック」が追加されたほか、「プラチナ・ホワイトパール」「プレミアムヴィーナスブラック・パール」を設定。さらにe：HEV ABSOLUTE・EXのみ「メテオロイドグレー・メタリック」を選択可能。

e：HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONが新たに設定された

e：HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONのリアコンビランプはブラックスモークレンズ仕様

　ユーティリティでは、全タイプ2列目に4ウェイパワーシートを採用。オットマンとリクライニングの操作を新たに電動化することで、きめ細やかな調整が可能となり、より快適な着座姿勢を可能にした。また、2列目シートにシートヒーターや折りたたみ式のセンターテーブル、ミニテーブル付きアームレスト、シート足下にはUSBチャージャー（Type-C）を全タイプに標準装備し快適性を向上。3列目シートは前モデル同様に床下格納シートを採用し、大容量の荷室空間と利便性の向上が図られている。

　さらに、e：HEV ABSOLUTE・EXとe：HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONには、本革シートやワイヤレス充電器、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートなども標準装備とし、より快適で上質感を求めるユーザーニーズに応えた。

　走行面では、アクセルオフ時の減速の調整が可能となり、下り坂での走行や前走車との車間距離の調整が可能となる「減速セレクター」を新たに設定したほか、指1本でスムーズなシフト操作ができる「エレクトリックギアセレクター」もオデッセイとして初採用した。

　先進の安全運転支援システムである「Honda SENSING（ホンダセンシング）」には、新たに「近距離衝突軽減ブレーキ」「オートハイビーム」「急アクセル抑制機能」を追加。また、フロントカメラの広角化により衝突軽減ブレーキの検知対象を拡大し、新たに交差車両、右折時の対向車、横断自転車、二輪車、夜間の歩行者の検知を可能にし、より安心感を高めた。

　そのほかにも、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT（ホンダコネクト）」をオデッセイとして初めて採用。より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」が利用可能となり、スマートフォンを使ったリモートでのエアコン操作や、長時間の移動でも快適に過ごせる車内Wi-Fiなど搭載した。

全タイプ2列目に4ウェイパワーシートを採用した