トヨタ、「ハイエース」など豊田自動織機製エンジン搭載車の生産再開を決定

ハイエース

　トヨタ自動車は2月28日、豊田自動織機よりエンジンの供給を受け「ハイエース」などを生産する国内工場の、いなべ第1ライン、岐阜車体第1ラインについて、3月4日より生産再開することを決定したと発表した。

　トヨタでは、豊田自動織機のディーゼルエンジンにおける認証不正により、対象エンジン搭載車両の生産ラインを稼働停止していた。

　今回の決定は、2月27日の国土交通省の公表を踏まえたもので、国交省では豊田自動織機による型式指定申請における不正行為が確認されたエンジンについて、自動車用の現行エンジン3機種について、道路運送車両法の基準に適合していること等が確認され、豊田自動織機製のディーゼルエンジン3機種の出荷停止を解除するとの公表があった。

　今回の決定で、いなべ工場第1ラインで生産する対象エンジン搭載車両の「ハイエース」「エース」「グランエース」と同一生産ラインの「アルファード」「ヴェルファイア」。岐阜車体第1ラインで生産する「ハイエース」「エース」と同一生産ラインの「救急車」の生産が再開される。これにより、国内すべての工場での生産を再開し、国内仕向けの車両の出荷を再開することとなる。

　なお、吉原工場で生産でする「ランドクルーザー300」は海外向けで生産再開済で、今回、国内仕向も再開。トヨタ・モーター・タイランドで生産する「ハイラックス」は3月4日から出荷が再開される。

　生産再開について同社では「トヨタとして、豊田自動織機が原点に立ち戻り、エンジン事業の再生に取り組むことを継続的にサポートしてまいります。また、グループ全体の取組みとして、安全と品質が最優先で徹底されるよう、いま一度見直しを図っていきます」とコメントしている。

救急車