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スズキ、人事制度を刷新 2024年4月から新卒初任給12.0%〜14.1%引き上げ

2024年3月8日 発表

 スズキは3月8日、2024年4月から人事制度を全面的に刷新すると発表した。2024年4月以降の新卒初任給の引き上げなど、「職能資格制度の導入」「評価制度の見直し」「60歳以降の働き方の見直し」「給与・手当・初任給の見直し」といった制度改革が実施される。

 新卒初任給の引き上げでは、大学院卒で現行の24万2000円から27万3000円へ、大学卒で22万円から25万1000円へ、高校卒で17万9500円から20万1000円へと、それぞれ12.0%〜14.1%引き上げられる。

 今回実施する制度改革のポイントとして、「職能資格制度の導入」では、各職系・階層ごとの役割と社員一人ひとりの職務遂行に必要な能力要件を明確化した職能資格制度へ移行。各本部の職務で必要とされる知識・スキル・ノウハウ・経験を明示し、職務能力の増強に活用。

「評価制度の見直し」では、業績と職務能力の向上は別々に評価し、短期の業績は賞与に、職務能力は昇給・昇格に反映。これによりさらに挑戦できる環境の醸成を図る。能力評価の項目を明示し、上司と部下の相互コミュニケーションを通じて職務能力改善に取り組む。

「60歳以降の働き方の見直し」では、60歳を過ぎても、気力・体力・環境に問題がなければ、60歳時点の業務と給与を維持。全社レベルの人材マッチングと再教育による個の職務能力に最適な配置を実現し、60歳以上の方々が活き活きと働くことができる会社を目指す。

「給与・手当・初任給の見直し」では、職務と職能に基づく給与体系を導入。子育て支援、通勤、国内出向などの各種手当を見直し。初任給を大幅に引き上げ、若年層からの賃金カーブの立ち上がりを改善する。

 これら新しい人事制度は、2030年度に向けた成長戦略の達成や持続的成長を実現するため、社員一人ひとりが自身の能力を最大限に発揮できる環境を整備していくための一環。

 同社では「社員一人ひとりの挑戦と行動、価値創造を通じて、個の職務能力向上と成長を促します。チームスズキ全員が、社是と行動理念『小・少・軽・短・美』『三現主義』『中小企業型経営』に則り、知識・スキル・ノウハウを備え、現場での経験を重ねることで、スズキ人材としての職務能力を高め、組織の稼ぐ力を上げていく」としている。