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日産、新経営計画「The Arc」でバランスの取れた商品ポートフォリオ展開 今後3年間で投入する新型車は電動車両16車種、内燃機関車14車種に

2024年3月25日 発表

 日産自動車は3月25日、新たな経営計画「The Arc」を発表した。新経営計画では、バランスの取れた商品ポートフォリオとして、今後3年間で投入する30車種の新型車のうち16車種を電動車両、14車種をICE(内燃機関)車とし、バランスの取れたポートフォリオで多様な顧客のニーズと市場毎に異なる電動化のペースに対応することを明らかにした。

 そして、2024年度から2030年度の商品ポートフォリオとして、計34車種の電動車両を投入してすべてのセグメントをカバーし、グローバルな電動車両のモデルミックスは2026年度に40%、2030年度には60%になる見込みとした。

 日産では、地域毎に最適化した戦略を通じて販売台数を拡大し、電動車両とICE車のバランスの取れたポートフォリオ、主要市場での販売増、財務規律の徹底などを通じてEV移行を加速するための準備を進めるとした。そして、2026年度末までに年間販売台数を100万台増加させ、営業利益率を6%以上に引き上げることを目指すとしている。

 その次に、スマートパートナーシップ、EVの競争力向上、イノベーションによる差別化、新たな売上の機会などを通じて、EV移行と長期的な収益ある成長を目指す。また、2030年度までに新規ビジネスにより、最大で2.5兆円の新たな売上の可能性を見込むとしている。

 日産の社長兼CEOである内田誠氏は「『The Arc』は日産が未来へと向かう道筋を示しています。そして、日産が常に前進し、変化し続ける市場環境に対応する力を象徴しています。この計画によって、日産は価値と競争力をさらに向上させていきます。市場の激しい変化に直面する中、日産は持続的な成長と収益性を確保するための果断な取り組みを実行していきます」とコメントしている。