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レクサス パスファインダー エアーレーシング、室屋義秀選手が岩国フレンドシップデーでレクサス車と共演

岩国フレンドシップデーに訪れたブルーインパルスの奥をレクサス車とともに駆け抜けていく室屋義秀選手

岩国フレンドシップデーでレクサスが技術展示

 5月5日、米海兵隊および海上自衛隊岩国航空基地において日米親善デーと位置付けられている岩国航空基地フレンドシップデー(FSD24)が開催された。2023年は広島サミットの関係で4月に開催されたこのイベントだが、2024年は例年どおりこどもの日に開催され、天候も晴れとなったこともあって10万人以上の人が訪れた。

 FSD24では、基地に所属する航空機の地上展示や飛行展示を実施。コロナ禍も明けての実施となるため、食品やグッズなど多くの店舗が出店していた。

レクサス パスファインダー エアーレーシング 室屋義秀選手

 その中でクルマを展示するなどしていたのが、LEXUS PATHFINDER AIR RACING(レクサス パスファインダー エアーレーシング)。日本人初のエアレース世界チャンピオンである室屋義秀選手が率いるチームで、レクサスが技術的な開発や協力を含めてサポートしている。レクサスは、このFSD24においてレクサス パスファインダー エアーレーシングとともに開発している技術の一部を展示。空力に関するものや、レクサスならではのヒューマンインターフェースに関するもの、そして素材など、空のF1とも言われるエアレースの世界で勝ち抜くために作り上げた技術を、レクサス車とともに一般公開していた。

 10万人以上が訪れる大規模イベント、しかも航空機という乗り物が中心となるイベントということもあって、レクサスブースには多くの人が訪れ、レクサスが室屋選手と作り上げつつある技術について、担当する技術者にたくさんの質問を投げかけていた。

室屋選手が開発協力した特別仕様のRZ450、LC500とともに
レクサスの技術展示コーナー
こちらはリアウィング。レクサスの技術者が質問に対して答えてくれる
レクサスならではのヒューマンインターフェース展示。操縦桿の開発に活かされている
F-35Bの飛行展示
ブルーインパルスも華麗な技を披露した

 世界的なアクロバットパイロットでもある室屋選手は、岩国フレンドシップデーには比較的よく招かれており、2008年のユルギス・カイリス選手、ロバート・フライ選手との共演は大きな話題となったほか、近年では2018年、2019年、2023年と参加。室屋ホイールなど、空から回転しつつ落ちる技を繰り広げ、観客に飛行機の可能性を見せつけるフライトを披露している。

レクサス車と共演した室屋選手

室屋選手はフライトパフォーマンスの一つとしてレクサス車との共演をフレンドシップデーでは初演技

 2024年の今回は、レクサス パスファインダー エアーレーシングとしての参加、そしてレクサス パスファインダー エアーレーシングとしての技術展示も行なうなど、よりレクサスな部分を打ち出したプログラムを実施。滑走路上を走るレクサス車(LC500とRZ450)を、低空飛行する室屋選手が追いかけるという演目が飛行展示の中に組み込まれていた。

 実際にそのフライトパフォーマンスを目にすると、室屋選手はものすごく低い高度で飛んでいるのが驚異的。ただ、会場からはフライトパフォーマンスが行なわれている滑走路(エプロン?)までは遠く、さらに手間にブルーインパルスが駐機しているなど、やや見づらい部分があったのも事実。レクサス車側にカメラが取り付けてあったとのことなので、今後レクサス パスファインダー エアーレーシング側から公開されるのを楽しみに待ちたい。

もちろんアクロバット飛行も披露した
まるで時間が止まっているような、飛行機としてはあり得ない動きも見せる
機体はアクロバット用のエクストラ300Sを使用

 室屋選手に、このパフォーマンスについてうかがったところ、「ん~、高度2~3mくらいかな」とこともなげに語っていた。当然、この高度では高度計なども頼りにならず、室屋選手の感性での飛行となるのだろうが、特殊な飛行を軽々とこなす技術(というか精神)には驚くばかりだ。

 室屋選手は、今シーズンも新しいエアレースシリーズである「エアレースX」に挑んでいく。2024年のエアレースXはシリーズ戦となり、年間3戦を実施。第1戦は5月26日開催で、予選は5月10日から行なわれていく。

ブルーインパルスと同日競演となった室屋義秀選手。ブルーインパルスとのコラボレーション映像もレクサス パスファインダー エアーレーシングから公開されている