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スバル/STI、2024年のニュル24時間レースに参戦 辰己英治総監督のラストチャレンジ

2024年5月30日〜6月2日(現地時間)開催

 スバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナルは5月17日、「第52回ニュルブルクリンク24時間レース」(ニュルブルクリンクサーキット:5月30日〜6月2日開催)に、「WRX S4」をベースとする車両で参戦すると発表した。同チャレンジは2008年以来2024年で15回目、なお2008年からニュルブルクリンク24時間レースに参加してきた辰己英治氏は、今回のレースがラストチャレンジとなる。

 辰己英治氏はチーム総監督を務め、監督は沢田拓也氏、車両製作をとりまとめる技術監督は渋谷直樹氏が担当。ドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム選手、ティム・シュリック選手、佐々木孝太選手、久保凜太郎選手の布陣で挑む。

 ニュルブルクリンクは、全長約25km、高低差300mと起伏が激しく、天候も刻々と変化する世界一過酷と言われるコースで、「速く」かつ「意のままに操る」為に、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を核として、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDの基本レイアウトを活かす。

 参戦車両の「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024」は、フレキシブルパフォーマンスホイールにより、リムの最適形状追求による微少舵応答・限界性能向上、空力関連ではフロントアンダーパネル、リアウイング等の見直しによる旋回性能の大幅向上など、前回の参戦車両から性能を高めた。2023年と同様に2.0リッター以上2.6リッター未満のターボエンジン搭載車クラスである「SP4T」に参戦し、クラス優勝と総合順位上位を目指す。

SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024主な改良点

SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024

・フレキシブルパフォーマンスホイール:リムの最適形状追求による微少舵応答・限界性能向上
・空力関連:フロントアンダーパネル、リヤウイング等の見直しによる旋回性能の大幅向上
・エンジン:ヘッドボルト・ヘッドガスケット等の最適化による信頼性向上、出力向上、熱効率改善
・サスペンション:フロントサスペンション構成部品の耐久性、信頼性向上
・エキゾースト:エキゾーストマニホールド材料・構造の最適化による高温強度・耐久性向上
・冷却関連:エンジン冷却水経路見直しによる信頼性向上
・電装関連:発電関連部品の信頼性向上とベルトレイアウト変更による信頼性向上と軽量化

 また、2024年も全国のSUBARU販売店から選抜された8名のメカニックがチームに参加、新潟スバルの宮澤匠氏、富士スバルの新井龍一氏、東京スバルの藤平啓史氏、岐阜スバルの梶田耀平氏、京都スバルの久井雄太氏、滋賀スバルの小森圭祐氏、岡山スバルの流郷篤史氏、福岡スバルの鈴木渉吾氏がレースをサポートする。販売店メカニックの海外自動車レースへの参加は、メカニックの技術力向上により、ユーザーにカーライフの「安心と愉しさ」を届けることを目的に1990年より継続している活動となる。

SUBARU販売店メカニック