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STI 辰己総監督がニュル24時間3連覇への思いを語った「NBR CHALLENGE 2019 凱旋トークイベント」
ニュルブルクリンク24時間耐久レース優勝車両が凱旋帰国
2019年9月24日 09:00
- 2019年9月22日 開催
STI(スバルテクニカインターナショナル)は9月22日、第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース優勝車両(SP3Tクラス:2リットル以下のターボ車)のWRX STIがドイツから凱旋帰国したのを記念して「NBR CHALLENGE 2019 凱旋トークイベント」を開催。辰己英治総監督、沢田拓也監督らをゲストに、2019年の振り返りや3連覇がかかる2020年のニュル24時間耐久レースへの思いなどが話された。
会場にはレースを走り続けた状態のままの優勝車両WRX STIが展示されたほか、トークショーとして辰己総監督、沢田監督に加えて、車両のサポートを担当するSTI車両実験部 チーフエンジニアの宮沢竜太氏、チームスタッフのサポートを担当したSTI営業部の篠崎久美子氏も参加して。STIがニュルへ挑戦し続ける理由や現地でのようすなどについて語った。
トークの中で、STIがニュルに挑戦し続ける意義について聞かれた辰己総監督は「よくあちこちで言ってますけど、やっぱりスバルとかSTIが、皆さんにもっとわれわれの技術とか人材を“ここで育てるんだ”っていうことを知っていただきたくて。スバルとしていいクルマを作りました、STIがいいクルマを作ったんだから“乗ってください”と言っても、本当にいいの? どれぐらいいの? ってのがなかなか分かりにくいんです」と述べるとともに、「いいクルマを作るってことは、よい人材もいなくちゃいけないっていうことはもう明白なんで、そういう人材を育てる上でもニュルブルクリンクで、ほとんど欧州車なんですけれど、そういうクルマたちと戦って、負けることも当然あるんですけど、6回目の優勝ができている。11年~12年やってきて6回勝てるってことは、たぶん手前味噌ですけど、人材もそこそこ育って、技術もそこそこ備わってきたのかなと思ってるんですね。ですから、そこを主目的にしてスバルとSTIの活躍・活動を皆さん、スバルファンの方に知っていただきたい」などと話した。
続いて行なわれたトークショーでは、井口卓人選手、山内英輝選手からのビデオメッセージが紹介されたり、ホテルの手配から食事の用意などチームのサポートを担当した篠崎氏、車両のサポートを担当した宮沢氏などから、現地での様子などが語られた。
これまでSTIによるニュル24時間への挑戦では、2011年と2012年、2015年と2016年、2018年と2019年と、3度の2連覇を果たしている。
3度目の正直として悲願の3連覇がかかる2020年のニュル24時間耐久レース参戦について話を聞かれた辰己総監督は、すでに来年のホテルを予約していることを聞かされて、「そのホテルキャンセル料とられちゃうよね、もうやりますか(笑)」と明かした。正式発表は「2020年の東京オートサロンで」としたものの、ニュルへの挑戦を続ける考えを明かした。
3連覇に向けて、辰己総監督は「当然レースですから負けることもあるんですけど、やっぱり3連覇するという1つの目標が今まで確かに達成できてないんで、われわれとしても3連覇っていうのは悲願でもあるし、どんな情勢になっていくか分からないですけど、われわれの中ではなんとしてもやり遂げるぞという気持ちでいます」と意気込みを語った。
なお、ドイツから凱旋帰国した優勝車両WRX STIは、9月19日~29日の期間、東京 恵比寿にあるエビススバルビル1Fショールームに展示予定。