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BYD、「BYD AUTO さいたま南」オープニングセレモニー ADVANCE相川政二社長はBYD王伝福総裁に軽自動車タイプのEVをリクエスト

2024年5月24日 開催

正規ディーラー店舗「BYD AUTO さいたま南」オープニングセレモニーを開催

 BYD Auto Japanの正規ディーラーであるADVANCEは、5月25日に「BYD AUTO さいたま南」をオープンする。このオープンに先駆け、5月24日にオープニングセレモニーを開催。オープニングセレモニーにはADVANCE 代表取締役社長の相川政二氏、BYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺厚樹氏が参加した。

 首都高速5号池袋線戸田南出口よりクルマで5分、国道17号線(新大宮バイパス)沿いに位置する「BYD AUTO さいたま南」は全国で29店舗目、埼玉県で2店舗目となるショールームを備えた正規ディーラー。白を基調にしたショールームとともに専用のサービス工場を併設し、BYDに関する幅広い専門知識を持つセールススタッフ、「BYD Academy」と呼ばれるBYDのEV(電気自動車)に関する高度なトレーニングを受けたプロフェッショナルなサービススタッフを配置してカーライフをサポートする。

全国で29店舗目、埼玉県で2店舗目となる「BYD AUTO さいたま南」
白を基調にしたショールームとともに専用のサービス工場を併設
普通充電器、急速充電器を設置
店内にはATTO3を展示。もちろん試乗も可能

「BYD AUTO さいたま南」概要

・所在地:〒336-0034 埼玉県さいたま市南区内谷1丁目4-8
・オープン日:2024年5月25日
・営業時間:10時~18時
・定休日:毎週火曜日、毎月第1・3水曜日
・電話番号:048-615-0250
・運営:株式会社ADVANCE

株式会社ADVANCE 代表取締役社長の相川政二氏

 オープニングセレモニーであいさつを行なったADVANCE代表取締役社長の相川社長は、同社が14ブランドのディーラーを展開する中で初のBYD店舗を運営することになったことについて喜びの声を寄せる一方、当初はBYDについて半信半疑で「少し様子を見ようかな」と思ったという。

 その考えを覆したのが、2024年1月18日にBYD本社へ行き王伝福総裁と話したことだといい、「決断力、判断力の早さ」「社員数や新卒で入社する人数の規模が桁違い」「特許技術など根底にある技術があまりにも多いこと」、これらに驚くとともに、短期間で販売台数が右肩上がりしていく様子を見て「総裁は言ったことを本当に実現してくれる人間だろうなと思った」と相川社長は振り返る。

 また、BYDの日本参入については「ペリー来航」と表現し、「ある意味でこれから変わる時代だと思ってますし、変わる要素がたくさんあると私は思ってます。そういう面では、この埼玉地区に来年春までに新たに2店舗のBYDショールームをオープンさせようと思っています」と今後の展開について触れるとともに、2023年10月に王伝福総裁が来日した際、都市部でも地方でも使いやすい軽自動車タイプのEVを日本に導入してほしいとリクエストをしたことについて報告。「王総裁のスピードからいくと、早い時期に出していただけると思います」と期待感を示した。

BYD Auto Japan株式会社 代表取締役社長の東福寺厚樹氏

 一方、BYD Auto Japanの東福寺社長はBYDの歴史について触れるとともに、BYDの新エネルギー車(EV、PHEV)の累計販売台数が2024年3月に700万台を突破し、自動車メーカー別の販売ランキングでは新エネルギー車だけのラインアップにもかかわらず10位にランキングされたことを報告。「この分野におけるリーディングトップランナーとして高く評価されています」と語った。

 また、日本ではEVバス、バッテリフォークを展開するとともに、2022年に乗用車の販売を開始し、ATTO3、ドルフィン、そして6月末に発表されるシールをあわせて3車種を用意することとなる。現時点でのBYDにおける累計販売台数は2100台近くといい、「シールが加わることによってさらに多くのお客さまにBYDのEVをお乗りいただける環境が整いつつあるかなと見ております」と期待感を示した。

 加えて今回オープンする「BYD AUTO さいたま南」については「全国で29店舗目の正式なサイネージが入ったショールームということになりました。こういった素晴らしいショールームを用意していただきまして、埼玉県埼玉市は本当の中核都市でございますし、埼玉県の中でも1番、この県南地域がわれわれにとりましてもマーケティングとして最大規模です。また、戸建ての住宅、太陽光を備えている住宅もかなり多いのではないかと見ておりますので、非常に重要な拠点の1つとなります。こちらをこういう形でオープンしていただきましたこと、本当に心から感謝申し上げます」と述べ、祝辞を締めくくった。

 なお、オープニングセレモニーのあとに囲み取材に応じた東福寺社長に、相川社長が王総裁に軽自動車タイプのEVの開発を依頼したことについて聞いたところ、「2023年10月に王総裁がジャパンモビリティショーに合わせて来日した際、ディーラーさんとの懇親会を開きました。その時に日本のマーケットに合う小型車がほしいという声がたくさん出ました。BYDも世界中でいろいろなタイプのクルマを販売していますが、その中で日本に合う小型車というのはなんだろうかっていうことはいろいろとスタディをしていて、今はドルフィンが1番小さなモデルで、ドルフィンベースのSUVがATTO3、今度シールが出てその次というのは今のところはまだないんですね。ただ、リクエストとしては王総裁は受け止めているので、いずれこの日本に向けた最適な小型車というのは作って持ってこようという方向にあるのは間違いない。軽タイプのEVという可能性はありますが、何か決まったものがあるわけではありません」と回答している。

テープカットも行なわれた