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アイシン、エクセディと資本関係解消 アイシングループ保有の全株売却

2024年5月27日 発表

 アイシンは5月27日、持分法適用関連会社であるエクセディが実施する株式売出しを通じ、アイシングループが保有するエクセディ普通株式の全1623万400株を売却することを、同日開催の取締役会において決議したと発表した。

 エクセディは、マニュアルクラッチ(手動変速装置用製品)やトルクコンバータ(自動変速装置用製品)のほか、建設・産業機械用製品、二輪車用クラッチなどの駆動系部品を生産・販売する企業。アイシングループは、株式の売却により、エクセディとの資本関係解消する。

 アイシングループの株式売却の方法としては、エクセディが同日決議した同社普通株式の売出しにおいて売出人として参加し、アイシングループが保有する同社普通株式の全部の売却を予定している。なお、資本関係は解消されることになるが、両社の事業関係に変更はないとしている。

 アイシングループによる株式売却の理由としては、アイシングループは、2030年を見据えた事業ポートフォリオの変革として「BEV商材」「安心快適エントリー」「ブレーキ」へリソーセスシフトし、成長領域を大幅に拡大していくことを2025年中期経営計画に織り込み、その達成に向けて取り組んでいる。

 一方、エクセディも2024年4月に公表した中長期戦略において、事業への取り組み方法やビジネスモデル等を迅速かつ根本的に “変革” することを掲げ、新たな事業戦略、財務戦略およびESG戦略の推進により、中期的に目指すべき姿の実現に向けた取り組みを推進している。

 こうした両社を取り巻く環境変化に対応し、今後も両社のさらなる持続的な成長を実現するためには、これまでの資本関係を解消し、それぞれの成長戦略を推進することが双方の企業価値最大化の観点から最善であるとの結論に至ったとしている。

 今後の見通しとして、アイシングループから引受人への売却価格は2024年6月3日〜5日のいずれかの日に決定される予定。株式売却がアイシングループの業績に与える影響について重要な影響がある場合には、引受価額の決定後、速やかに公表するとしている。