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BMW、麻布台ヒルズの新ブランドストア「FREUDE by BMW」公開 長谷川正敏社長「BMWファンの聖地の1つになれるように」

2024年5月31日 開催

ブランドストア「FREUDE by BMW」のオープニングセレモニーを開催

車両を販売しないブランドストア

 ビー・エム・ダブリューは、ブランドストア「FREUDE by BMW(フロイデ・バイ・ビーエムダブリュー)」を麻布台ヒルズ(港区麻布台)に6月1日にオープンする。このオープンに先駆け、5月31日に報道陣向けにオープニングセレモニーを開催した。

 FREUDE by BMWのコンセプトは「人生に、駆けぬける歓びを。」。クルマの販売はしておらず、ブランドの魅力をさまざまなかたちで体感することにより、ブランドをより身近に感じてもらうことを目的にしている。

 ブランドストア内には、テーマに合わせて世界的に希少価値が高いモデルや最新モデルを展示するとともに、試乗コンテンツも用意。また、日本初導入となるアパレルの物販に加え、日本とドイツの食文化を融合させたカフェ・バーも併設する。1階と2階をつなぐ螺旋階段の中心には、BMWのデザイン言語を具現化したという高さ約8mのアートピース“THE PORTAL”が設置されており、ラグジュアリーな空間を演出している。

 2階にはBMW Individual・オーダーメイド・プログラムが体感できる特別なアトリエのほか、BMWブランドの世界観に合ったインテリアやアートを展示する特別な顧客向けのラウンジエリア、完全予約制となる日本料理レストラン「無題」(8席限定)もあり、『FREUDE by BMW』でしか体験できないサービスを通じて、BMWが表現する多様なライフスタイルの世界観を楽しめるようになっている。

1階が439m2、2階が421m2の敷地面積を持つFREUDE by BMW(東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ タワープラザ)。営業時間は11時~22時
セレモニー当日は2023年のジャパンモビリティショーでアジア初お披露目となった「BMW Vision Neue Klasse」を展示
こちらは「1600-2」のスポーツバージョンで「小さくて速い箱」と呼ばれ、4ドアサルーンとともに高い人気を得たという「1600 TI」。生産台数は1万835台とのこと
1階のカフェ・バー
1階と2階をつなぐ螺旋階段の中心には高さ約8mのアートピース“THE PORTAL”が設置される
2階に上がるとバイクのオブジェも
特別な顧客向けのラウンジエリア
BMW Individual・オーダーメイド・プログラムが体感できる特別なアトリエ
完全予約制となる日本料理レストラン「無題」

人生に何らかのきっかけを与える存在になりたい

ビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長の長谷川正敏氏

 オープニングセレモニーではビー・エム・ダブリュー 代表取締役社長の長谷川正敏氏、BMW AG カスタマー・ブランド・セールス担当取締役のヨッヘン・ゴラー氏、森ビル 代表取締役社長の辻慎吾氏があいさつを行なった。

 長谷川社長は、麻布台ヒルズを運営する森ビルとは20年以上にわたって良好な関係を築き上げており、麻布台ヒルズのプロジェクトに関わることができたことに感謝の意を述べるとともに、FREUDE by BMWについて「ここでは一切クルマを販売することはいたしません。われわれはどちらかというと『人生に、駆けぬける歓びを。』というコンセプトのもとで、BMWをもっとよく知っていただきたい、興味を持っていただけるようにBMWの世界観を体感または体験できるようなサービスを充実してまいりたいと思っております。このブランドストアを訪れていただいたお客さま全員に歓びをもたらすというモットーと共に、人生に何らかのきっかけを与える、そんな存在になることを期待しております。希少価値の高い車両、または新型車両の展示やBMWの造詣に深い方々の来訪などを通じ、このブランドストアがBMWのファンの聖地の1つになれるように、われわれは今後この場所からBMWの魅力的な情報を発信し、お届けしたいと思っています」とコメントした。

BMW AG カスタマー・ブランド・セールス担当取締役のヨッヘン・ゴラー氏

 一方、ドイツ本国から来日したヨッヘン・ゴラー氏は、日本市場について40年以上にわたってとても重要なエリアだと述べるとともに、燃料電池車「iX5 ハイドロジェン」などで協力関係にあるトヨタ自動車、日本のサプライヤーメーカーに感謝の意を示した。

 また、「日本は世界第4位の自動車市場であります。そして、本日のイベントは日本での投資を強化し、BMWのコアブランドで野心的な目標を達成するという私たちのコミットメントを明確にするものであります。BMWと言えばまさにアイコニックなブランドであり、そのブランド力は計り知れない。その背景を少し説明しましょう。BMWは自動車プレミアムセグメントにおいて世界ナンバーワンです。世界で最も価値のあるブランドの1つでもあります。現在、世界のベストブランドトップ10にランクインしております。全産業を通してです。日本のことわざにもありますように、名誉よりも信頼が大切なのです」。

「私たちがとりわけ大きな歓びと感じていますのが、BMWブランドが顧客満足度のグローバルリーダーであるとともに、最新のコンシューマーレポートインデックスで第1位を獲得していることであります。私たちがFREUDE by BMWというブランドストアで目指しているのは、日本のお客さまにこの象徴的なブランドに浸っていただく、没入していただくことであります。そして、世界的には駆け抜ける歓びを併合しております。ブランドのコアはフロイデ=歓びなのです。ここではBMWブランドのあらゆる側面を知っていただくことができ、もちろんBMWのプロダクトに出会っていただけるのです。両者は密接に結びついており、ブランドが製品を動かし、製品がブランドを動かします」と述べるとともに、次世代電動コンセプトであるノイエ・クラッセが2025年以降に全く新しいラインアップを展開する予定であることを報告。FREUDE by BMWでは最新モデルに加え、近い将来に市場に投入する製品を知ることができるとも語った。

森ビル株式会社 代表取締役社長の辻慎吾氏

 また、森ビルの辻社長は「BMWさまと森ビルは、20年以上にわたりまして強固な信頼関係を築いてまいりました。2003年に六本木ヒルズが開業した当初から、コラボレーションパートナーとして私どものまちづくりに参画いただいております。そして、日本を代表するゴルフトーナメントである日本ゴルフツアー選手権を共に支え、育ててきたパートナーでもあります。長いお付き合いを通じて感じますのは、両者はジャンルこそ違え、共に人の歓びや人間の本質に焦点を当てたものづくり、土地作りを目指して挑戦を続けていることです。BMWさまの駆け抜ける歓びというブランドコンセプトは、私どもの人を中心とした都市づくり、人々の健康や幸福、そして地球環境の大切さ、また麻布台ヒルズの『Green&Wellness』というコンセプトに大変親和性があり、両者の力を合わせれば必ずシナジー効果が生まれるものと確信をしております」とコメント。

 加えて麻布台ヒルズはBMWの大切なお客さまが望まれるような多彩な施設や緑豊かな環境を備えており、この街のさまざまな施設や機能を連携させ、中央広場やアリーナなどといった街全体を使った特別なプロモーション展開も可能とし、「私どもは街を挙げてBMWさまの挑戦を全力でサポートし、共に未来を切り開いてまいりたいと思っております」と述べた。