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いすゞ「エルフミオ」発表会に本田翼さん登場 AT限定普通免許で運転できる“だれでもトラック”発売

2024年7月24日 発表

「エルフミオ」発表会に登場した本田翼さん

 いすゞ自動車は7月24日、国内唯一となるAT限定の普通自動車運転免許(普通免許)で運転できる小型ディーゼルトラック「エルフミオ」を7月30日に発売すると発表した。国内目標販売台数は5000台(2024年度)で、東京地区での価格は365万5000円(税別)。

 同日開催された発表会には、いすゞ自動車 代表取締役 取締役社長 COOの南真介氏、同執行役員 シニアバイスプレジデント 商品統括 チーフエンジニアの上田謙氏、同営業部門 バイスプレジデントの斉藤博氏に加えて、ゲストとしてエルフミオのイメージキャラクターに起用された、女優・モデルの本田翼さんが登場した。

左からいすゞ自動車株式会社 執行役員 シニアバイスプレジデント 商品統括 チーフエンジニア 上田謙氏、ゲストの本田翼さん、いすゞ自動車株式会社 代表取締役 取締役社長 COO 南真介氏、いすゞ自動車株式会社 営業部門 バイスプレジデント 斉藤博氏

 普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許と4つの運転免許区分を導入する法改正が行なわれた2017年3月12日以降に免許を取得した場合、普通免許で運転できる車両は、車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満、乗車定員数は10人以下とされる。

免許制度の変更で、2017年3月12日以降に取得した普通免許で運転できる車両総重量は3.5tになった

 いすゞでは、ドライバー不足という社会課題に対して、小型トラックをAT限定の普通免許で運転できるよう開発を推進、これからのドライバー多様化を見据え、「だれでもトラック」をキーワードにエルフミオを誕生させた。

 発表会に登壇した南社長は「物流2024年問題が今大きな社会課題として注目されております。その大きな要因として、物流を担うトラックドライバーの方々が慢性的に不足していることがございます。小口配送を中心とするラストワンマイル物流においては、そもそもの少子高齢化による担い手不足に加え、AT限定免許保有者の増加、新普通免許制度などにより、トラックを運転するドライバー人材を確保することの困難さが増しています。いすゞはトラックを運転することが難しいというイメージを払拭したい、そのような思いから、中型免許がなくても、またAT限定免許であっても、だれもが乗れる総重量3.5t未満の小型トラックの開発に挑戦いたしました」と、エルフミオ開発の背景について説明。

 また、南社長は「エルフミオの販売台数は今年度で5000台を計画しておりますが、2030年度には1万2000台の販売を目指し、このエルフミオがトラックの運転をより身近にし、新しいお客さまに接し、幅広い使われ方を作り出し、いすゞにとっての新しいビジネスエリアの創造をしてまいります。いすゞの使命は、“地球の『運ぶ』を創造する”です。それは、物流を担っておられる方々に、より多くのトラックの選択肢をご提供することです。エルフミオはその1つです。いすゞは、これからも商用モビリティソリューションカンパニーとして、お客さまと社会の課題にフォーカスして、的確な選択肢をご提案できることを目指してまいります」との意気込みを述べた。

いすゞ自動車株式会社 代表取締役 取締役社長 COO 南真介氏
2024年度は国内目標販売台数5000台を計画しているが、2030年度には1万2000台を目標に掲げた
いすゞ自動車株式会社 執行役員 シニアバイスプレジデント 商品統括 チーフエンジニア 上田謙氏からは、最大積載量1.35tを確保するため、1.9リッターディーゼルエンジン「RZ4E」を搭載するなど軽量化に取り組んだことが話された
キャブバリエーション
完成車ラインアップとして、「平ボディ」のほか、エルフミオ専用の「軽量ドライバン」や「電動ダンプ」を完成車としてラインアップ

 エルフミオのキャブバリエーションは、「シングルキャブ」「ダブルキャブ」に加え、シート後方の室内空間を拡張した、いすゞ独自の「スペースキャブ」を設定。シングルキャブ 平ボディ フラットロー仕様のボディサイズは、4690×1695×1960mm(全長×全幅×全高)、荷台内寸法3120×1620×380mm(長さ×幅×高さ)、最大積載量1300kg。

 ボディカラーは、標準の「アークホワイト」に加え、エルフミオ専用の「ペールブルー」「ダークカーキメタリック」(SEカスタムに設定)など、トレンドを取り入れた多彩なカラーバリエーションを用意し、多様化するドライバーのニーズに対応した。

 発表会のトークセッションに参加した本田さんは、CM撮影やエルフミオの印象について話したほか、スマホでエルフミオがオーダーできるオンライン販売チャネル「ELFmioストア」の購入体験や、東京オートサロン2024に出展されたトラックの新しい使い方を提案するコンセプト車両「ELFmio OUTDOOR EDITION」の紹介も行なわれた。

スマホでエルフミオがオーダーできるオンライン販売チャネル「ELFmioストア」の購入体験をする本田さん
キャンプに活用してみたいと話す本田さんに、東京オートサロン2024に出展されたトラックの新しい使い方を提案するコンセプト車両「ELFmio OUTDOOR EDITION」が紹介された
トラックをキャンプに活用してみたいと話す本田さん

 トークセッションを終えて、本田さんは「今回、“だれでもトラック”ということで普通免許で乗れる、私はそのトラックって物を運んでくれるものだと思ってたんですけど、さらにその先といいますか、自分の好きなものを積んで、自分の行きたいところに行って、好きなことができるっていうのがとっても素敵だなって今回思いました」との感想を話した。

 なお、本田さんの出演するTVCM「だれでもトラックELFmio/登場」篇、「だれでもトラックELFmio/スマホで簡単」篇(各15秒、30秒)は7月30日から全国で順次放送される。

エルフミオ
シート後方の室内空間を拡張した「スペースキャブ」仕様
シート後方の室内空間を拡張した「スペースキャブ」仕様