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国交省、認証不正でトヨタへ是正命令 立入検査の結果公表

2024年7月31日 発表

新たに7車種で不正行為を認定

 国土交通省は7月31日、型式指定申請における不正行為が行なわれたトヨタ自動車への立入検査の結果を公表するとともに、立入検査の結果を踏まえてトヨタに対して是正命令を発出した。

 国交省では、トヨタから型式指定申請における不正行為が行なわれていたとの報告があったことを受け、6月4日以降、同社に対する立入検査を行ない、事実関係の確認、精査を行なってきた。

 立入検査の結果については、国交省は、5月末に不正行為の報告のあったトヨタに対し、6月4日から立入検査を実施し、7月5日に同社から報告された調査結果の内容等も踏まえ、事実関係の確認、精査を行なった。

 その結果、トヨタから報告があった7車種における不正行為の事実を認定するとともに、追加で7車種(現行生産車4車種、過去生産車3車種)における不正行為を認定した。この結果を受け、追加で不正行為を認定した7車種のうち、海外当局による認可を受けた6車種については、国土交通省から海外当局に通知。また、7月5日に報告された不正行為のうち2車種について、正しく事実関係が報告されていないことを確認した。

是正命令の発出

 トヨタからの原因調査結果の報告や立入検査での確認結果等を踏まえて、トヨタに対し、道路運送車両法の規定に基づき、是正命令を発出した。また、トヨタに対し、1か月以内に再発防止策を報告し、その後四半期ごとに再発防止策の実施状況を報告するよう求めた。

 なお、7月5日にトヨタから不正行為の報告があった7車種について基準適合性の確認を行ない、7車種全て基準に適合していることを確認。このため、トヨタに対する現行生産車3車種の出荷停止の指示を解除した。

 また、立入検査等で追加で不正行為を認定した7車種のうち現行生産車1車種について基準に適合していることを確認。なお、海外当局による認可を受けた6車種については、海外当局に通知し、基準適合性の確認を要請した。

認定された不正行為