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国交省、自動車ディーラーの封印取付け業務に不適切な取扱いを確認 4者に業務委託解除、24者に委託停止

2024年8月9日 発表

 国土交通省は8月9日、自動車ディーラーなどで行なわれている封印取付け業務について、使用済み封印の再利用など不適切な取扱いがあったとして、4者に封印取付け業務の委託解除(解除後2年間は委託不可)、24者に委託停止をする対応を行なうと発表した。

 国交省では、2024年4月に全国の封印取付け受託者の約2500者を対象に、封印取付け業務の実態に係る調査を実施した。その結果、一部事業者による法令等に違反する不適切な取扱いが確認された。

 調査の結果、「使用済み封印の再利用(一度取付けられていた封印を再度車両に取付ける行為)」「届出をしていない事業場での封印取付け行為」「あらかじめ選任されていない者による封印取付け行為」「新規登録をした自動車への封印取付けの未実施」の4種類の不適切な取扱いが確認された。

 不適切な取扱いがあった事業者への対応として、これら4種類の全て不適切な取扱いがあった4者については封印取付けの委託解除(解除後2年間は委託不可)、使用済み封印の再利用をしていた24者は封印取付けの委託停止(6カ月間)、使用済み封印の再利用以外の不適切な取扱いがあった123者は再発防止策の策定やその実施の徹底の指導が行なわれる。

 このほかには、封印取付け業務について道路運送車両法をはじめとした法令等に違反する不適切な取扱いは、確認されなかった。なお、同調査を通じて、不適切な取扱いを一部容認するような指導を北海道内の一部支局にて行なっていた、との報告があったため事実関係を調査中としている。

委託解除と委託停止の対象事業者