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アストンマーティン、F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ選手に“公道を走れるF1カー”「ヴァルキリー」納車

2024年8月27日(現地時間) 発表

F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ選手に「ヴァルキリー」を納車

 英アストンマーティンは8月27日(現地時間)、アストンマーティン・アラムコ・F1チームのドライバーであるフェルナンド・アロンソ選手に、公道仕様のF1カーと称されるハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」を納車したと発表した。

 アロンソ選手のヴァルキリーは、アストンマーティン・アラムコ・F1チームのレーシングカー「AMR24」にインスピレーションを得ていて、サテン・アストンマーティン・レーシンググリーンのボディに、サテン・ライムで「AMR」の持つ空力性能を強調したグラフィックスを追加したほか、フロア下の洞窟を思わせる広々としたベンチュリ・トンネルには、「スピードレッド」と「ライトブルー」および「ダークブルー」のグラフィックスで存在感をさらに際立たせている。

ノーズにはチタン製のアストンマーティン・ウィングバッヂがあしらわれる
ホイールの中心部にもサテン・ライムの指し色が入る

 また、ルーフ、エンジンカバー、ロア・エアロはカーボン剥き出しで、チタン製のアストンマーティン・ウィングバッヂをノーズに配しつつ、リアには「CAUTION HOT(高温注意)」と特注文字もあしらわれている。

 インテリアも広範に剥き出しのカーボンが使われ、ピュアブラックのアルカンターラにはコントラスト色「AMRライム」でステッチが施されているほか、ヘッドレストにも同じAMRライムの糸でアロンソ選手のロゴを刺繍。また、レッド・アルマイト仕上げのアクセルペダルには、アロンソ選手が1996年7月14日、14歳のときにゼッケン14でカートレースの世界チャンピオンになった際、自身で選んだドライバーナンバーへのオマージュとして「14」が刻まれる。

コクピットを堪能するアロンソ選手
アロンソ選手の名前が刻まれたプレートも備わる
F1マシンのようなステアリング

 アロンソ選手は、「この日をどれほど心待ちにしていたかは、言葉では言い表しがたいものがあります。自分の、しかもQ by Aston Martinのチームと密接に協力して創り上げたヴァルキリーの運転席に座った、忘れられない日となるでしょう。ヴァルキリーは公道で走ることのできる真のF1カーです。アストンマーティンのサーキット経験から得られた知識と技術が本当に多く詰め込まれていて、走らせるのが待ち切れません」と述べ、滞在中のモンテカルロ・ベイ・ホテルを新車のヴァルキリーで出発し、自分だけの専用仕様のヴァルキリーを堪能したという。

愛車をじっくり眺め、写真に収めるアロンソ選手

公道を走れるF1カー「ヴァルキリー」

 ヴァルキリーは、F1カーにインスピレーションを得たエアロダイナミクスとパフォーマンスを持ち合わせた、公道走行可能なアストンマーティン史上もっとも強烈なドライビングマシン。アストンマーティンのすべてのスポーツカー同様、英国ゲイドンにある本社で製造されるモデルで、専任のプロジェクトチームが特別に用意されたヴァルキリー専用製造スペースでデリバリーまでのすべてを担当。限定150台のいずれもが高度に熟練した技術者のチームによって手作業で製造され、1台の製造には2000人時以上を要するという。

 また、デリバリー前にはブリティッシュ・モータースポーツの中心地であるシルバーストンにあるアストンマーティンのハイパフォーマンス施設で1台1台のテストを実施している。V型12気筒6.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドパワートレーンは、最高出力1155PSを発生し、0-100km/h加速は2.5秒を切る。