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アストンマーティン、1000PS&1000kgのハイパーカー「ヴァルキリー」の“95%完成”モデル公開

全世界で150台を製造し、日本では11台を販売予定

2017年10月4日 開催

まだ開発途中ではあるが完成に近づいたという「ヴァルキリー」が公開された

 アストンマーティン・ジャパン・リミテッドは10月4日、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーと共同で開発しているハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」の内外装が最終形に近づいたことから、その車両を報道陣に公開した。同社によれば、“95%完成したエクステリア”の車両という。

 ヴァルキリーは2016年7月から開発が開始され、製造台数は150台というハイパーカー。日本では11台が販売され、購入者とはボディカラーなどのカスタマイズについての打ち合わせを開始したとのこと。

アストンマーティン・ジャパン・リミテッド マネージング ディレクター 寺嶋正一氏

 挨拶を行なったアストンマーティン・ジャパン マネージング ディレクター 寺嶋正一氏は、「このクルマはアストンマーティンとレッドブルの共同開発ということで、フォーミュラワンに近い形にも見えますし、ル・マンのプロトタイプマシンのようにも見えるクルマです。ぜひ今日このクルマをご覧いただいて、このクルマが実際に2019年に公道を走る姿を想像しながらお楽しみいただきたいと思います」とヴァルキリーについて話した。

 続けて「アストンマーティンとレッドブルレーシングでタイトルスポンサー契約を結びまして、来年からF1での提携も始まります。それ以外にもレッドブルとさまざまな形で連携して素晴らしいクルマなどを送り出していくことになると思います」と今後の展開について触れた。

アンベールを待つヴァルキリー
色とりどりのライトと音楽とともにアンベールが行なわれた
アンベールされたヴァルキリー
価格は200万~250万ポンド(日本円にして約3億円~3億7000万円!)というヴァルキリーのエクステリア。コンポーネントやパーツについてはカスタマイズが可能とのこと
タイヤにテクニカルパートナーのミシュラン「Pilot Sport Cup 2」を装着
表面に酸化処理をしたアルミ製フレームに、ロービームとハイビームの機構を取り付けたヘッドライト。アストンマーティンで採用している通常の生産型ヘッドライトよりも30~40%の軽量化がされている
リアコンビネーションランプ
小さく突き出たシャークフィンに取り付けられたハイマウントストップランプ。幅は5.5mmで高さも9.5mmしかない
ヴァルキリーのインテリア
シートは室内スペースを最大限確保するために、直接フロアに設置されている
ハザードランプスイッチとパーキングスイッチ
インナードアハンドル
ドアはガルウィングタイプ。車両に乗り込む様子も披露された
ヴァルキリーについて説明を行なったアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー マレック・ライヒマン氏

 次に登壇したチーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレック・ライヒマン氏は、ヴァルキリーについて「レッドブル・アドバンスド・テクノロジーの方々と私たちのチームで協力して、新しいクルマを世に出します」と切り出し、空力を妨げないようにしたデザインや車両の軽量化について説明。

エアロダイナミクスについて説明を行なうライヒマン氏
“世界で最も薄くて軽量化された”というアストンマーティンのバッヂ。薄さは70ミクロンしかなく「手に持つとまるでフェザーがそっと乗っているような感じ」とライヒマン氏

 また、1000kgの車重と1000馬力を1:1と考えることが非常に大事なことだったとして、「レッドブルの素晴らしいF1技術、そしてアストンマーティンの素晴らしいロードカーとしての技術、クラフトマンシップをもちまして、素晴らしい性能のクルマをみなさまにお届けすることが可能となりました」と述べるとともに、「まっすぐな道をただ速く走るということではなく、ロードカーとして運転していただく喜びを分かち合うことができればと思っています」と話した。

会場にはボディカラーなどのサンプルも展示されていた