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アストンマーティン、東京 青山にブランドセンターも併設する正規ディーラー「アストンマーティン東京」発表会
「日本は世界で第2位のラグジュアリーマーケットであり、世界的成功のカギを握る存在」とパーマーCEO
2017年11月2日 00:00
- 2017年11月1日 開催
アストンマーティンは11月1日、東京 青山に正規ディーラー「アストンマーティン東京」をオープン。報道向けの発表会を開催した。
アストンマーティン東京は、ラグジュアリーカーの販売を行なうSKY GROUPが運営を行なう東京エリアで唯一のアストンマーティン正規ディーラー。1000m 2 の敷地面積を誇り、8台のクルマが展示できるショールームに加え、英国以外の地域で初となるアストンマーティンのグローバル・ブランドセンター「The House of Aston Martin Aoyama」(アストンマーティン青山ハウス)を併設するのが特徴になる。
アストンマーティン青山ハウスには、「アストンマーティン 15/98 ツアラー」「DB2 DHC」「DB4 GT」「DB6 Mk2 ヴォランテ」といった歴史的なモデルから、「DB11」「ヴァルカン」「ヴァンキッシュ ザガート」という最新モデルまで展示され、同社の“過去と未来”を存分に楽しむことができる。
アストンマーティンは“本当のラグジュアリーとは何か”を熟知している
発表会にはSKY GROUP 代表取締役社長の笠井成人氏とともに、英アストンマーティン 社長兼CEOのアンディ・パーマー氏が登壇。各人から祝辞が述べられるとともに、パーマーCEOからは2015年のジュネーブモーターショーで発表した次世代モデルへの切り換えを推し進める「セカンドセンチュリープラン」についての紹介も行なわれた。
初めに登壇した笠井氏は、アストンマーティン東京およびアストンマーティン青山ハウスについて、「アストンマーティンの最新のCIに基づいたショールームの隣には、今月末になりますがブランドセンターをオープンします。ブランドセンターはいわゆるディーラーのショールームではなく、アストンマーティンの哲学あるいは歴史を日本の皆様にお伝えするためのスペースです。ショールームにブランドセンターが隣接するというコンセプトは世界で初めてとのことで、いかにアストンマーティンが日本のマーケットに力を入れているかの表れだと思います」と紹介。
SKY GROUPとしてアストンマーティン東京を運営するに至った経緯については「優れた商品はもちろんですが、アンディ・パーマーCEOの言葉が非常に大きく左右しました。パーマーCEOいわく『アストンマーティンはラグジュアリーカーの頂点を極める』とおっしゃいました。最初聞いたときに素晴らしいビジョンだと思いましたし、ぜひ我々がそのビジョンを実現するためにチャレンジしたいと強く思いました。アストンマーティンは栄光の歴史、それと抜群の知名度があります。それに加え最高の品質を求める、最新のテクノロジーを追求するメーカーであり、なにより長い歴史のなかで“本当のラグジュアリーとは何か”を熟知しています。このメーカーがしっかりとした方向性を持って進んでいけば、私は間違いなくラグジュアリーメーカーの頂点を極めることが現実になると思います。東京という大マーケットを預かる我々にとって、非常にチャレンジングなテーマだと思っています」と説明を行なった。
また、SKY GROUPではアストンマーティンとともにランボルギーニ、マセラティ、ポルシェ、BMW、MINI、ジャガー、ランドローバー、ボルボの計9ブランドを取り扱っていることを紹介するとともに、「アフターフォローはもちろん、モータースポーツにおきましても豊富なレース経験により皆様をサポートしていきたいと思っていますし、ヴィンテージカーも提供していきたいと考えています。本日、新たにアストンマーティンにおける歴史がスタートします。我々の向かうところは明確であり、“ラグジュアリーメーカーの頂点を極める”です」と力強く宣言した。
次に登壇したパーマーCEOは、「1913年に設立されたアストンマーティンは、速いクルマとレーシングへの愛情から生まれました。これまでの歴史の中で、合計9万台を生産しています。トヨタであればわずか数日でできる台数ですが、生産された95%がまだ現存していることを誇りに思っています」と、ブランドについて紹介を行なうとともに、2015年のジュネーブモーターショーで発表した次世代モデルへの切り換えを推し進める「セカンドセンチュリープラン」について紹介。
同プランには同社の既存のスポーツカーラインアップが属する「スポーツカー」、現在開発が進められている新型SUV「DBX」が属する「クロスオーバー」、そしてロールスロイスやベントレーと競合する「ラージプラットフォームビークル」という3本の柱からなると紹介するとともに、「今後7年間のうち、毎年1つの新しい主力モデルを販売していきます。それぞれが7年間のライフサイクルを持ち、今後それを繰り返していきます」と説明を行なった。
また、11月に新型「ヴァンテージ」を東京で発表すること、2018年に「ヴァンキッシュ」がフルモデルチェンジすることを予告するとともに、3月のジュネーブショーで発表した新ブランド「AMR(アストンマーティン・レーシング)」についても触れられた。AMRブランドは「ヴァンテージ AMR」に代表される量産車のリミテッド・エディションと、ジュネーブショーで公開された「ヴァンテージ AMR Pro」をはじめとする、同社のオーダーメイドサービス「Q by Aston Martin」のアドバンスド・オペレーション部門が製作するAMR Proモデルの2種類のシリーズが用意されており、「ヴァンテージ AMR」「ラピード AMR」の受注を開始していることを報告。
加えてレッドブル・アドバンスド・テクノロジーと共同で開発しているハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」や、「ヴァンキッシュ ザガート」といったスペシャルエディションに注力していること、さらに同社初のEV(電気自動車)「RapidE(ラピード E)」を2019年に155台限定生産することを紹介。レッドブルとは提携関係をさらに強化し、2018年シーズンからF1チーム名を「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」にすることなどがアナウンスされている。
そして日本市場について「世界で第2位のラグジュアリーマーケットであり、アストンマーティンの世界的成功のカギを握る存在」と評し、アストンマーティン東京、アストンマーティン青山ハウスに加え、同地に先進的な開発センター「メタ テクノロジー アンド ラグジュアリー アクセラレーター オフィス」を構えることを報告。「これらすべてをトータルして私たちはお客様に最高のサービスを提供するのみならず、最高のラグジュアリーエクスペリエンスをご提供することをお約束します」とアピールした。
最後にパーマーCEOは「アストンマーティン東京は世界最大のディーラーになるということをお知らせしたいと思います。今後の商品ラインアップ、そしてSKY GROUPの素晴らしい見識をもって、このディーラーは生まれ変わったアストンマーティンの象徴となると信じています」と述べプレゼンテーションを締めくくっている。