ニュース
アストンマーティン、多用途性と走行性能を両立した新型SUV「DBX」日本初公開
DBXのルックスやサウンド、走行性能はアストンマーティンならではのもの
2019年11月22日 07:00
- 2019年11月21日 開催
アストンマーティン・ジャパンは11月21日、東京 青山の正規ディーラー「アストンマーティン東京」でブランド初のSUVとなる「DBX」を日本初公開した。
DBXは2015年に開発がスタートしたアストンマーティン初のSUVで、専用のプラットフォームを新規作成しているにも関わらず、バーチャルモデルの活用なども取り入れて短期間での市販化を実現している。11月20日(現地時間)に中国 北京で正式発表。価格は、英国では15万8000ポンド、ドイツでは19万3500ユーロ、日本では2299万5000円、米国では18万9000ドルとアナウンスされている。
このほか、ブランニューモデルであるDBXの詳細は、関連記事の「アストンマーティン初のSUV『DBX』正式発表。最初の500人のオーナー限定で専用パッケージ設定」を参照していただきたい。
SUVの多用途性とアストンマーティンらしい走行性能を両立
DBXを報道関係者向けに公開するプレスカンファレンスでは、アストンマーティンラゴンダ Vice President and Chief Quality OfficerのRichard Humbert氏が最初に登壇。
Humbert氏は「アストンマーティンは1913年の設立から大きな発展を遂げ、近年は日本を含む世界市場で最も成長率の高いラグジュアリーブランドとなっています。日本はわれわれにとって非常に重要な市場で、そのコミットメントの証として、アジア太平洋地域で展開している2台のDBX(プロトタイプモデル)の内、1台をこの東京に持ってまいりました」。
「4年前の2015年 ジュネーブモーターショーで『DBX デザインコンセプト』が発表され、このモデルの旅が始まりました。当初はまったく白紙の状態で、まずは『SUVの定義』を理解するところからスタートしました。基本に立ち返って『どんな属性なのか』『どんな装備が必要なのか』を考えたのです」。
「そのプロセスにおいて、スポーツカーではなくSUVが選ばれる理由として『多用途性』という言葉が何度も出てくることになりました。そしてその一方で、アストンマーティンらしい走行性能を備えていなければ、SUVのDBXと言えどもアストンマーティンモデルとは呼べません。DBXのルックスやサウンド、そして走行性能は、アストンマーティンならではのものと言えます。それに加え、高級感のある素材やクラフトマンシップなど、お客さまに期待されているものを備えています」。
「また、インテリアでは最高級の素材を利用しており、『伝統的なテイスト』から『近代的なテイスト』まで、あらゆるパターンに対応してオーナーの好みに合わせることができます。美しいデザインと広く合理的なボディ、近代的なアストンマーティンのラグジュアリーテイストとして求められる最高級の素材とクラフトマンシップを備え、DBXは比類なき機種になるのです」とコメント。100年を超える歴史を持つアストンマーティンで初めて手がけたSUVであるDBXの概要を紹介した。
DBXの商品解説は、アストンマーティンラゴンダ メタテクノロジー&ラグジュアリーアクセレレーターオフィス ダイレクター 戸井雅宏氏が担当。
戸井氏は冒頭で「このDBXでアピールしたいポイントは、クラフトマンシップや走りなどたくさんあるのですが、まず始めに申し上げておきたいのは、(アストンマーティンのCEO)アンディ・パーマーをはじめ、このDBXに関わってきたアストンの社員みんなが、この展示車を見ていただいても分かるように、アストンマーティンのデザインDNA、つまり、ビューティフルでスリークなプロポーションを守りながら、本格的に使えるSUVを作り上げたという部分に最も達成感を持っているということです」と語り、DBXが持つ魅力について説明。
製品としての訴求ポイントとして、「本格SUVの実用性」「スポーツカーとしての高揚感」「アストンマーティン流のラグジュアリー」の3点を示し、実用性ではオンロードやオフロードでの走行性能はもちろん、クラス最大を誇る車内空間が生み出す前席、後席の快適性、すべてのユーザーのライフスタイルに適合するべく開発を進めた多用途性を持っていると紹介。
スポーツカーとしての高揚感では、アストンマーティンの伝統である運動性能や操縦安定性をしっかりと備えているほか、車高の高さや舗装路以外の低μ路を走るシーン、多くの荷物を積んだりボートなどを牽引するといったSUVとして求められる多彩な状況で的確に対応できるシャシー性能を目指したと説明。また、これまでに生産してきたスポーツモデルから受け継いで新開発した接着アルミニウム構造の軽量プラットフォームにより、高い快適性と操縦安定性を兼ね備えたことをアピールした。
3点目のラグジュアリー表現では、伝統あるアストンマーティンのハンドメイドによるクラフトマンシップに加え、現代的でラグジュアリーなマテリアルの使用にもDBXでは挑戦しているという。オプションアイテムも豊富に取りそろえ、あつらえたようにライフスタイルに適合することもラグジュアリー感の演出としている。