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アストンマーティン初のSUV「DBX」、パワーユニットはV8 4.0リッターツインターボで確定

ニュル北コースで8分切りを何度も記録

2019年9月25日(現地時間)発表

12月に発表を控えるアストンマーティン初の新型SUV「DBX」

 英アストンマーティンは9月25日(現地時間)、12月に発表を控える同社初の新型SUV「DBX」のテストプログラムが最終段階を迎えていることを発表。併せてDBXに搭載するパワーユニットの概要を明らかにした。

 テストプログラムは現実世界における試験走行と、サーキットにおけるハイパフォーマンス評価を組み合わせたもので、シルバーストーン(英国)およびニュルブルクリンク(ドイツ)のエンジニアリング・センターを拠点に世界各地で実施。

 ニュルブルクリンクで行なわれている耐久テストでは、アストンマーティンの現行ラインアップの中でもっともスポーツ性が高い「ヴァンテージ」と同等のコーナリングスピードを記録している一方で、ブレーキ性能はスーパーGTカー「DBS スーパーレジェーラ」を上まわっているという。ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)では、8分を切るタイムを何度も記録していることが報告されている。

 なお、DBXに搭載されるパワーユニットはV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンであることが判明。同エンジンはヴァンテージや「DB11」にも搭載されるが、DBXではさらに性能が引き上げられ、その最高出力は550PS、最大トルクは700Nmに達する。ハイスピードテストにおいて、最高速が約290km/hを上まわることが繰り返し確認されているとのことだが、最終的な最高速と加速性能はテストプログラムの最終段階で改めて設定される予定としている。

 今回の発表について、チーフエンジニアのマット・ベッカー氏は「SUVオーナーが期待する日常の使い勝手と洗練された走行性能を実現することを念頭に置いて、4.0リッターV8ツインターボ・エンジンの較正とチューニングを実施しています。同時に、アストンマーティン・ブランドの伝統となっている、クルマとドライバーが一体となったドライビング・ダイナミクスにも注力しています。DBXの総合的なパフォーマンスは、すでに非常に高いレベルに到達しています。今後数か月は、DBXにとっても、私たちにとっても、重要な時期になるでしょう。パワートレーンにさらに磨きをかけるとともに、ダイナミック・パフォーマンスのセットアップを煮詰めることによって、DBXは市場でもっともエキサイティングなSUVモデルに仕上がるでしょう」と述べている。