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英アストンマーティン、新型「ヴァンテージ」発表。V8 4.0リッターツインターボ搭載で1980万円から

510PS/685Nmを発生。最高速は314km/h、0-100km/h加速は3.7秒を達成

2017年11月21日(現地時間)発表

新型「ヴァンテージ」を発表

 英アストンマーティンは11月21日(現地時間)、新型「ヴァンテージ」を発表した。価格は英国では12万900ポンドから、ドイツでは15万4000ユーロから、米国では14万9995ドルから、日本では1980万円から。デリバリーの開始は2018年の第2四半期を予定する。

 今回発表された新型ヴァンテージでは、短い前後オーバーハングと筋肉質なサイドプロフィール、幅広いリアエンドの組み合わせにより敏捷性とダイナミズムを表現するとともに、新デザインのスリムなLEDヘッドライトとLEDテールランプ、ライト・シグネチャーによって存在感を高めた。

 また、新型ヴァンテージのエクステリアのハイライトの1つにリアまわりを挙げ、ディフューザーおよび後端が跳ね上がったデッキリッドにより、ボディ上部を流れる空気を利用して走行安定性を高めるためのダウンフォースを発生させていることが紹介されている。

新型ヴァンテージのボディサイズは4465×1942×1273mm(全長×全幅×全高。全幅はミラーキャップを除く)、ホイールベースは2704mm。全長は「DB11」より284mm短く、ポルシェ「911」と比較しても34mm短く、「生まれながらにして機敏な動きを示すクルマに仕上っている」という
短い前後オーバーハングと筋肉質なサイドプロフィール、幅広いリアエンドの組み合わせにより敏捷性とダイナミズムを表現

 パワートレーンは、メルセデスAMGから提供を受けるオールアロイ製のV型8気筒DOHC 4.0リッターツインターボエンジンに「デュアルクラッチ・ギヤボックスを超えるシフトクオリティ」を誇るZF製の8速ATを組み合わせ、後輪を駆動する。アストンマーティンのエンジニアが独自に仕上げたエンジンは、最高出力375kW(510PS)/6000rpm、最大トルク685Nm/2000-5000rpmを発生し、最高速は314km/h、0-100km/h加速は3.7秒を誇る。

 先代ヴァンテージが自然吸気のV8エンジンだったのに対し、ターボエンジンになったことでアストンマーティンの魅力の一端であるサウンドが懸念されるところだが、開発を担当したエンジニアが吸排気システムのチューニングを行なった結果、新型ヴァンテージでもアストンマーティンのスポーツカーに相応しいアイコニックなサウンドクオリティを実現したという。

メルセデスAMGから提供を受けるオールアロイ製のV型8気筒DOHC 4.0リッターツインターボエンジンは最高出力375kW(510PS)/6000rpm、最大トルク685Nm/2000-5000rpmを発生

 また、新型ヴァンテージではアストンマーティンのモデルとして初めてエレクトロニック・リア・ディファレンシャル(Eデフ)を搭載。このディファレンシャルは車載のエレクトロニック・スタビリティコントロール・システムと連携して作動し、クルマの動きを精密にモニタリングしてエンジンパワーが必要なホイールに適切に配分されるよう、状況に対応した制御を行なう。従来のLSDと異なり、フル・オープンから100%ロックまで一瞬のうちにディファレンシャルの働きを制御することが特徴になる。

 加えて「Sport」「Sport Plus」「Track」から走行モードを選択できる最新世代のアダプティブ・ダンピングシステムを搭載。これらの走行モードを選択することでエンジン、トランスミッション、Eデフ、ダイナミック・トルクベクタリング、ダイナミック・スタビリティコントロール、アダプティブ・ダンピング、電動パワーステアリングの各システムの働きを一括して最適化することが可能。SportからSport Plus、Trackへとモードを変更する度に新型ヴァンテージの敏捷性と各メカニズムの反応速度が高まり、クルマのキャラクターがよりシャープになるとともにサウンドも豊かになるという。

 ブレーキシステムは、フロントに400mm径の2ピース鋳鉄製ベンチレーテッド・ディスクを、リアに360mm径のベンチレーテッド・ディスクを採用。キャリパーはフロントが6ピストン、リアが4ピストンとなる。ホイールは鍛造と鋳造の20インチを設定し、タイヤはピレリ「P Zero」を組み合わせる。

足下は20インチアルミホイールにピレリ「P Zero」(フロント:255/40、リア295/35)の組み合わせ

 機能本位にデザインされたというインテリアは、これまでアストンマーティンのインテリアの特徴だった、流れるようなラインと斜めに傾斜した中央の大きなコンソールというテーマとは異なるコンセプトで設計。その新型ヴァンテージのコクピットで目立つ存在となっているのが、テクニカル・アーキテクチャーを集約したコンパクトで凝縮感のあるコンソール。具体的には3角形を構成するよう配置されたトランスミッションの「P」「R」「N」「D」の各スイッチなど、スイッチやコントロール類を集めたエリア。インストルメントカウルは突き出たような形状にすることで、ドライバーが注視しやすい環境を生み出した。

 シートポジションは従来から10mm低く設定され、運転により集中できる雰囲気を演出。シートは「Sport」と「Sport Plus」の2タイプが用意され、Sport Plusを選択するとサイドボルスターの張り出しが大きくなる。

 標準仕様の新型ヴァンテージのインテリアには、表装材としてアルカンターラと本物のレザーを採用。テールゲートの下には容量350Lのトランクスペースが確保されるとともに、パッセンジャーコンパートメントにもシートの背後に2段の収納スペースが確保され、移動中にハンドバックやジャケットなどを収納することができる。

新型ヴァンテージのインテリア

 この新型ヴァンテージについて、アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は「先代モデルのヴァンテージは、販売台数に関して、アストンマーティン史上最も成功したモデルでした。その後継モデルを製作することは、精神的にも大きなチャレンジであり、高いモチベーションも要求されました。今回、完成したクルマを前にして、非常にエキサイティングな気分です。新しいヴァンテージは、見た目にもインパクトがあり、ドライバーの心を躍らせる強烈なパフォーマンスと目覚ましいハンドリング性能を備えていますが、それらを日常的に使用することの出来るパッケージのなかに見事にまとめ上げています。よりシャープなルックスと俊敏な運動性能を備えた本物のスポーツカー、新型ヴァンテージは、まさにエンスージアストが待ち望んでいたアストンマーティンのピュアなドライビングマシンといえるでしょう」と述べている。